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解説 徹口演1 [解説 徹口演カンファレンス 2002]

自閉症カンファレンス2002 徹口演録1

大きな講堂201会議場が私達の口演にあてがわれました。
私が口頭で発表した話を載せます。何かの参考になれば。(一部追加修正有り)

はじめまして
本来なら抄録にある内容を発表するのが本当なのでしょうが、今日は別な話をしたいと思います。
何故かというと何らかの要因で突発的に発生した自閉症は別ですが、
私達のように、一子相伝 自閉症の宗家ともなると、家族、親類縁者、変なのばっかりです。
特に私の父は、50才でアルツハイマー病の予兆を示し62才で死にました。
私もそろそろ、父の様子が変わってきた年齢に近くなりましたし、実際自覚症状も出てきました。
今、言いたいことを言っておかないと、後悔しますからね。まあこれから口に任せて話しますので、
その中に、皆さんのヒントになるような所があったら、是非利用して下さい。
抄録にある話は大人になってからの具体的なエピソードとして書き起こしましたので
後でじっくり読んで見て下さい。

先ず山岸美代子が話します。
(美代子 口演 1 その壱 えんま大王
        2 その弐 漂流教室
        3 その参 ゴーゴンの呪い
        4 その死 犬神家の一族
        5 その後 ミザリー
        6 その呂久 ランゴリアーズ )    おあとがよろしいようで。

さて
私が初めて「自閉症」を知ったのは、今から34年前。あるテレビ放送を見たときです。
姉2人と母親と見てたんですが、
「この子、トール君みたい」
「ほんとトールそっくり」
「トール君自閉症なんじゃないの」と さんざんからかわれました。

注記:NHKドキュメンタリー「太鼓と少年」昭和43年(1968) 11月22日(金)

   この番組は、私が妻に自閉症の話をする時にいつも引き合いに出す番組でした。その内容は
   ビデオを見るように頭の中に記憶されてますから、毎度頭の中で再生しながら、その様子を
   説明します。例えば、オープニングがデンデン太鼓のカラコロ音を鳴らすアップから始まる事、
   ちょうど同い年ぐらいの男の子の話である事。
   学校には体操服で通学する校区だと言う事。体育帽も被っている事。もろもろ。
   小学5年か6年の時放送した事。見た時に確か一学年下で小学5年生だったような事。

   後日私が鬱でくたばっていた時に、私の話の裏を取るために図書館で昔の新聞のテレビ欄を
   見つけ出し、見事にその番組の放送時間を見つけてきた。

   「ホラ、あったよ見て見て」
   「だから言ってるじゃん。絶対あるって。憶えてるんだもん」

   妻はこの後児童精神科の予約を取り付けたから、妻にとってこのエピソードは一つの目安、
   何かの判断材料だったのかもしれない。


このころすでに、「山岸家のかす犬」と命名されていましたから、
我が家での私のポジションが分かると思います。
とにかく、この自閉症ネタはしばらく続いていました。

注記:からかいネタ
   「トール自閉症」というのは、家族の中で私の事をからうネタであった訳ですが、
   まだ誰も知らない障害、その症例、そして初めてマスコミに登場したその障害児。
   その症状が、第三者の母、姉ふたりが見ても、同じに見えた、感じたのは偶然ではありません。
   特に特徴的だったのは、写真を撮る時に、いくら呼んでもカメラを見てくれない所。

   私も、4,5才迄はシャッターのタイミングに目線を合わせなかったので、幼児の頃の写真は
   微妙に余所を見ています。写真は満4才と3ヶ月。一番小さな子(クリックしてみてね)
兄弟.jpg
   この写真の時も、何度も何度もしつこく呼ばれ、その都度見た記憶とカメラを構えている姿を
   憶えています。

   写真撮影の時、シャッターチャンスを作り出す為に「こっち見て」と言います。
   自閉症の子供は一瞬見てすぐ余所を見てしまいます。「見て」や名前ではダメなんです。
   カナー型でもある程度話が分かる子なら、「合図をするまでじーっとレンズを見続けて
   と言えば、きちんとシャッターが切れるまで見続けてくれると思います。試してみてね




しかし私は、
「この子は重い自閉症だけど、重い自閉症が居るなら、軽い自閉症が居るに違いない」と固く信じ、
私も彼の仲間だと考えていました。

彼女と知り合った頃には、
自分でもびっくりするような失敗談を楽しげに話す彼女の事を、本人に面と向かって
きっと軽い自閉症だと思うよ」と言ってましたが、言われた本人は、
「何をバカなこと言ってるんだろう」ぐらいで、深く気にも止めていなかったようです。

しかし記憶力は抜群なので、何処かにその言葉が引っかかってたんでしょう。
ドナの初版本も、全く自閉症とは無関係に買って本棚にありました。
(ドナ=ドナ・ウィリアムズは2017年4月22日ガンで亡くなったそうだ)
本人曰く「ただ何となく買った」そうです。

注記:
   自称自閉症なんちゃってアスペの人達が絶賛したドナの「自閉症だったわたしへ」と言う本を
   読んだ妻は「世の中にはこんな変な人が居るんだ」と思ったらしい。

   しかし、何か引き寄せられたんだろう。よく読むとそのやってる事がいちいち自分と同じ事に
   気付き、そして本の中でただ一カ所、あとがきに書かれたアスペルガー症候群の単語が
   その後の私たち夫婦の道しるべになったのだ。

   翻訳の河野さんが、文章うますぎてロマンチックな可愛らしい雰囲気が勘違い女子を呼んだの
   かな。




この本は、彼女が会社を解雇されたとき、私が鬱に陥ったとき、人間の謎、自分達の謎を解き明かそう
としたときに、「ああそうだ。こんな本があったんだ」と引っぱり出し、その後の不思議な手がかりを
与えてくれた本になりました。

とにかく、謎の病気 自閉症も 34年前から考えるとずいぶん進歩したようで、
特にこの「マインドブラインドネス」(青土社)は、人工知能のロジックを取り入れていますから
非常に明確で、時間がたっても決して色あせることは無いでしょうね。
この「アヴェロンの野生児」(福村出版)も
IMGP6238.JPG
歴史の中で消えなかった貴重な本でこれと一緒でしょうね。
ホント世の中には偉い人が居ますよね。
日本の本でも、「高機能自閉症・アスペルガー症候群入門」(中央法規)
IMGP6241.JPG
のように、具体的な事例に基づいて書かれた本が出てきたのでいいですね。
マインドブラインドネスの中でも、自閉症はSAMの欠陥によるという部分は、
まさしく私達の行動のすべてに裏付けになるし、
本の中ではその発生の順番から イド SAM TOMM と説明してますが、
私からすれば、SAMの欠陥こそがすべてで、     イド TOMM EDD などは
SAMの欠陥によるものと考えたほうがすべて納得できます。

注記:口演の参加者
   今思えば、この講演会に出席する人はある程度自閉症の事を知っている、SAMの事などは
   当然最低限の知識として持っている人達がお金を払ってわざわざ来ていると完全に思い込んで
   この口演を行った。

   しかし、考えて見れば自閉症の事が分からないので藁をも掴む思いで来た人も多く(殆ど?)
   含んでいる事を全く考えていなかった。

   だから、抄録と口演内容を変えても平気だった。ひどいよね。自閉症なんて難しいのに。
   抄録に落として、それを口演で補うのが本当だったんだな。
   今思うと、私たち夫婦の話は100%分からなかっただろうな。
   だから、今ここでかみ砕きます。SAMについては後々説明します。
   理解力のある人はマインドブラインドネスを読んで下さい。

つづきます・・・

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