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解説 徹口演3 [2002年自閉症カンファレンス講演会]

自閉症カンファレンス2002 徹口演3
この話は、カンファレンスでわたしが口演会で話した事です。ブログでも公開したのですが、
再三のブログ強制削除の対象になった文章です。
なぜこの文章を葬りさろうとしたのか今以て謎ですが、改めて読んで見ると、私達のレベルの自閉症
つまりアスペルガー症候群の特徴がギッシリ、濃密に詰まっているのでさらに分かり易く
解説する事にします。

続き

この「お子さまランチ」の人(注釈:ニキリンコ)は、自分がアスペルガー症候群と診察、これが、
診断じゃあなくて診察と言い換えて居るところが頭がいいところなんだけど、まあとにかく、その
診察を受けてから、身体をゆらゆら動かすと落ち着くようになったと言ってますが、
私の場合は全く違います。

注記:ニキリンコ
   この人は2000年当時のブログでこの10年病院へ行った事が無いと記述。
   では、上記の診察とは? 医師の診察では無さそうだ。 それ以外の診察とは接骨院か?

   

わたしは、あるメーカーで、医療用の重心動揺計を開発しました。自分で作っているわけですから、
その度に自分で台に乗って、自分の重心の動揺量をXYレコーダーにデータとして書き出します。
ようやくプロトモデルが出来上がり、ある営業マンを連れてきて台に乗せました。
そしたら、私の重心の揺れの10分の1ぐらいの揺れなのです。
びっくりして、片っ端から人を連れてきて乗せても、やっぱり重心の動揺はちょっぴりです。
その時は、頭がぐらんぐらんしました。ああ、なんだ。やっぱり俺が異常者なんだ。
道理で体育館で並んでも、いつもいつも「こらっ!そこ!ぐらぐら揺れるな!
どこの学校に行っても怒られるわけです。

注記:
   この体のゆれは結構大きいようで、現場で立ったまま打合せしている時に、打合せの相手から
   肩の二の腕の所を左右からつかまれ、ゆれを押さえつけられた事もあります。
   それ以来、彼と打合せをしている時には、何度も肩をぐっと押さえつけられました。

   但し、妻はアスペルガー症候群の診断済みですが、体はピタッ。 全く動きません。
   自閉症はだから困るんです。ひとりは体がゆらゆら動きっぱなし。
   ひとりはピッタリ体は動かず芯も全くぶれない。

   これを知れば、自閉症は難しい障害
   単純な対処法が出来ない事が分かるでしょう。
   


これは努力でどうしようも出来ないんだね。揺らしたくて揺らしてるわけでは無いんですよ。
揺れちゃうんですよ。ゆらゆら身体を動かすと落ち着くなんてガセだと私は思いますよ。

注記:
   これは子供の例として報告されている事ですが、子供がふざけて椅子の後ろ側の足2本だけで
   立つように背もたれに寄っかかり、さらに後ろの子の机に寄っかかります。
   後ろの席の子供は、後ろの机を突然引っ張るとふざけていた子供のイスが突然倒れるので、
   ふざけていた子供は慌てて元の姿勢に戻ります。

   体が大きくなる3,4年生なら皆一度は経験があるでしょう。
   私は、後ろの机に触らぬように、しかし前にはほとんど力が掛からぬ様にバランスを取る事に
   腐心し、中学生になっても授業中はいつもイスの後ろ足2本でバランスを取っていました。

   そういえば、今思い出したんですが、社会人になって25才過ぎても、あのキャスターが付いた
   事務イスでもバランスを取ろうと、何度か何十回かトライしていました。バカだね。

   そっくりな子供の話が、マインドブラインドネスか何かに書いてありましたが、その時は
   文章が分かりにくく意味が分かりませんでしたが、後に「あ、オレの事だ」と理解出来ました。



と、まあこんな事が言えるのも、NHKの 海老沢 真 大プロデューサーが、すんばらしい番組を
撮っておいてくれたおかげで、海老沢さんが作った番組は、私の秘蔵ライブラリーとして、じっくり、
ゆっくり、何度も見させてもらっています。

注記:
   この番組はメディアミックスとして、週刊誌の記者も同行取材。
   テレビではパソコンのモニターを通じて会話をし、週刊誌では口頭で会話。
   講演会では、キャリアウーマン然として壇上で講演。

   報道マンなら、その様子を見て「何か変」と感じそれをきっかけにスクープを取るモノです。
   その時気付かなくても、1年5年と経てば、或いは筆談しか出来なかった障害者が内閣府の委員に
   なったと知った時、疑問をもつでしょう。自分の取材対象者だった人ですから。

   しかし、ニキリンコは、泉流星と名を変え障害の度合いを変えNHKに再登板。

   彼らの目的が、事実の報道には無く、何か別のモノである事が良く分かると思います。



このビデオも、きっと後世に残りますよ。別の意味で。関係者必見です。
もう一つ、インターネットや、出版物、或いは障害者関連の催し物などで気になることを言います。
それは、必要以上、異常とも思われるほどの障害者の絶賛です。
医者、心理士、だけではなく残念ながら、親までもそのような表現を取ることです。
自閉症のすばらしい世界。ゴヤをも超越した障害者の芸術性。恐るべき天才の障害者。
障害者の悲しい心。障害者の苦しみ。
これは、それらの表現をするその人自身の偏見や負い目を、取りあえず隠そうとする、
言ってみれば 逆差別 或いは 逆差別表現 と私は考えています。

注記:感動ポルノ
   2000年以前、たしか「だって人間だもの」が当たってから急に障害者賛美、障害者商売が
   目に余る状態になりました。この口演の時点2002年当時はその真っ盛り。
   そのまま10年以上はそんな状況でした。

   ところが、ドコの誰かは知りませんが、そんな状況をモノの見事に「感動ポルノ」と概念化
   皆、そんな社会風潮に嫌気が差していたのでしょう。
   「感動ポルノ」は一気に知れ渡り、障害者ネタもようやく平静に近づきつつあります。



なぜなら、その子が普通の子ならそんな表現を使わないでしょう?
まともな一己の人間と考えていれば、ダメなものはダメ。才能が無ければナシ。
そう言う評価になるはずが、そういう風に子供達を見ることが出来ない。
スティービーワンダーを盲目のヒット歌手と言いますか?
stevie-wonder.jpg
レイチャールズを盲目なのに障害を乗り越えたすばらしいアーティストと毎回言いますか?
スティービーワンダーは、スティービーワンダー。レイチャールズはレイチャールズ。
BBキングや、サッチモ。ビリージョエルや、ウイリーネルソンと同じでしょう?
そうやって、同じ土俵で人間を見ることが出来ない、
そんな表現しか出来ない人を私は本当に悲しい人だなあと思うのと同時に、

一己の人間として平等に観察していないのだから、
偏見と哀れみだらけで、まともな観察データは作れないと考えています。

つづく・・・

つづく

【自閉症テレビ30】思うと騙し



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