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解説 徹口演4 [2002年自閉症カンファレンス講演会]

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自閉症カンファレンス2002 徹口演4
この話は、カンファレンスでわたしが口演会で話した事です。ブログでも公開したのですが、
再三のブログ強制削除の対象になった文章です。
なぜこの文章を葬りさろうとしたのか今以て謎ですが、改めて読んで見ると、私達のレベルの自閉症
つまりアスペルガー症候群の特徴がギッシリ、濃密に詰まっているのでさらに分かり易く
解説する事にします。

続き

そうやって、同じ土俵で人間を見ることが出来ない、そんな表現しか出来ない人を私は
本当に悲しい人だなあと思うのと同時に、一己の人間として平等に観察していないのだから、
偏見と哀れみだらけで、まともな観察データは作れないと考えています。

そんなに、自閉症の世界がすばらしいなら、ロボトミー手術を受けて、疑似自閉症になったら
いいんですよ。
高い鼻がすばらしいと言う人は、鼻を高く整形するでしょう?

注記:杉山登志朗医師
   自閉症の素晴らしい世界を言い続けていたのが、杉山医師です。
   この先生は「敢えて成年は診断しない」としながらも、ニキリンコを自閉症の代表者と言い、
   ニキリンコの話を「これを自閉症ファンタジー」と言う人です。
   大江健三郎氏のご子息大江光氏の事も診察もせずに「自閉症」と明言。しかし彼は誕生時に
   頭蓋破裂による知能障害とされている。
   ついでに、私の事も「文章を見ただけで分かる偽アスペ」と診断してくれた。



実験が成功すれば、脳のどこの部位の欠損で自閉症になるのか。普通人と自閉症の両方を経験した事
で、どんな違いがあるのか凄いレポートが書けるじゃないですか
でも実際にはしないでしょう。本当はすばらしいなんて思ってないから。
まあ、それでも末期ガンがきれいに治ると言う本を出版する医学博士も居るわけですから、
時間が解決してくれる問題なのでしょうか。

注記:消える自閉症デー
   当時はこの動きがこんなに大掛かりとは知らなかったから、時間が解決してくれると考えたが、
   大きな間違い。
   この動きはさらに「創価学会発文科省型発達障害」として子供のほとんどが発達障害になる様に
   形を変え、自閉症が知られる事になるどころか、せっかく国連で決まった世界自閉症デーが、
   日本では発達障害啓発週間すり替えられ「発達障害」中心デーになってしまった。

   国連ではこう言っているのです。
   世界自閉症啓発デーは、自閉症の人たちの人権のために立ち上がり、
   自閉症の人たちへの差別に対して訴えていく日となっています。
   世界自閉症啓発デーには、すべての自閉症の人たちの
   完全参加を促進し、
   彼らの権利と基本的自由を行使するために必要な支援を確実に
   行うという我々のコミットメントを改めて確認します。

   これが国連で定義された世界自閉症デーなのです。発達障害の啓発を訴える日ではありません。
   「乳がんに理解を」の日を「ガン撲滅週間」にしましょうと言いますか?
   意味が無くなる事は誰でもわかるでしょ?強い意図を感じませんか?
   私に、私たち自閉症に人権が無いのも良く分かります。

   さらにここで再度マスコミの言う発達障害と言う言い方のデタラメな概念を。

   日本には発達障害を示す指標が3つ。先ずDSM-5。これは「病名・用語翻訳ガイドライン」。
   発達障害はダウン症チック症知能障害ADHD自閉症等含む、生まれつきの障害と言う概念。

   次にICD-10。これは「疾病及の国際統計分類」医療現場で使われている指標。
   もちろんダウン症、チック症、統合失調症、知能障害、ADHDは発達障害には含まれず
   別の障害。

   そして最後は「創価学会発文科省型発達障害」マスコミ官公庁政府で使われている表現
   ほとんどこれ。ダウン症はダウン症。しかし、ちえおくれは発達障害。ADHDは勿論発達障害。
   統合失調症は多分発達障害。ひきこもりも発達障害。人付き合いが苦手だと発達障害。
   勉強が出来ないのは発達障害。運動がにがてなのも発達障害。
   子供はほとんどこれに当たるから不安になった親はカウンセラーに駆け込む。
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話ついでに、ホーキング青山の「笑え五体不満足」を読んでみて下さい。面白い本ですよ。
ホーキング青山は四肢欠損ですが、考えてみれば、私達にしても、ホーキング青山にしても、
生まれつきなのですから、もし、自分がまともだったらどんな感じなのか、なんて分からないのです。

注記:
   ホーキング青山は毎日お題目を唱えるし創価学会を信心している事も隠さない。
   宗教とはそうあるモノだ。沖縄の創価学会の人も知事選挙では宗教者として行動したんだね。

   しかしそんな人達は創価学会の中では本当に少なく、大多数は創価学会本部の教えの通り動く。
   つまり、活動の為に創価学会が母胎である事を隠す。信者である事を隠す。隠す事を薦める。
   NPOが創価学会の支援で成り立っていても隠す。その為にはウソをついても全く構わない。
   この行動はISと同じ。だからフランスでは明確に創価学会の事をカルト宗教と定義している。



カナー型の自閉症の子供にしたって同じです。頭に来て机をバンバン叩いたり、大きな声で泣いたり
することはあっても、彼らが、不幸せとは限らないでしょう?始めから可哀想と決めつけないで
下さい。
「私は、学校行くだけでも、みんなに比べつらいけど頑張ってます」なんて話はガセです。
だって、みんなが楽で自分だけつらいなんて分かんないんだもん。
こんなにつらいのに、みんなよく楽しそうにしてるな。おべっかうまいなあ。くらいは、思ってる
かもしれないけどね。
強いて言えば、自閉症は手間が掛かるから、周りの親兄弟が物理的に大変ですね。
その親の負担を軽くし、気持ちの余裕を持つことができるのは、療育関係者抜きには
考えられませんね。
療育関係の皆さんが、「このクソガキ!」と思ったときは、一歩退き、親の物理的補助をしていると
考えてみて下さい。

注記:親の精神的な健康こそが重要
   私は、自閉症関係者に会う事があれば必ず「親のケア」を訴える。子供に抗うつ剤を投与する
   前に、親に「気持ちが楽になる薬です」と抗うつ剤を処方して下さいと頼んでいる。
   最近すっかりそんな機会は無いけど。
   『発達障害に生まれて 自閉症児と母の17年』(中央公論新社)という本が出た。
   自閉症なのに発達障害と題名に付けるセンスの無さにムカムカ来るが、親がケアを受けて
   初めて子供を受け入れられたと言う本らしい

   最近、栗原類が自閉症スペクトルと言う事が知られてきたが、彼が幸運だったのは
   日本の「療育」から隔離された米国で診断され、日本の妙な情報に母親が毒されなかった事。
   それに尽きる。
   あれ程教育効果を謳った「療育」がはびこって17年。本当に効果があるなら、栗原類を凌駕する
   天才児が今頃は天才青年。大量に発生して活躍している筈。

   それが、探しに探して、みんなが認めるのが米国で育った栗原類

   そんな事にも気付かないのだろうか。シスタービクトリーネの愛。ゲラン夫人の愛。
   そして栗原類の母親の愛が自閉症児をすこやかに育て上げるのだ。



「クソガキ」はクソガキなりに考えていますから、30年後に突然先生の言ってたことが分かったり
するんです。
実は、私達も今になって、幼稚園の先生が言っていた意味を今になって考えたり、
小学校で言われた意味が分かることがあるんです。まあ、ながーい目でのんびりやって下さい。

つづく・・・


つづく

【自閉症テレビ23】支援級全員ASD?


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