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引きこもりの事件 [事件]

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「引きこもりに偏見を持たないで」
事件の後誰かがすぐに声明を出したが、いくら言っても引きこもりの事件には変わりない。




引きこもりと言っても、私だって老齢の引きこもりだ。
対外的な接触は殆ど無い。宅配便の応対だけだ。
後は病院と、時々のホームセンターに出かけるだけ。
何が違うかというと、なんとか年金が出る年齢になって、取り敢えず生計の目処が立つだけだ。





引きこもりの事件と言えば、2000年にあったルーシーブラックマンさんの事件。
これだって、お金持ちの引きこもりの事件だ。




考えて見れば、引きこもりも早期療育の問題と同じで、
誰かが根拠のある対処法を見つけている訳じゃ無い。




昔のアドバイスを思い出しても、「今はそっとしておきましょう」とか
「しばらく様子をみましょう」なーんて話ばかりだった。
暴力的に部屋から引っ張り出すと言うのも一時流行った。





本当は、そのアドバイスを求められた「教育関係者」が、当時からキッパリと
「引きこもりにどう対処して良いのか、私も分かりません」と言い切ってくれれば、
他の研究者か誰かが、現実に対処した経験を引き出す機運が出たかもしれない。




しかし、世の中知ったかぶりの方が珍重される。







私が知る引きこもりの実例を書こう。




彼は現在53才。
高校1年の頃から様子が変わり、高校は中退したのか卒業したのかは知らない。





父親がデザイン業を個人で営んでいたので、父親の手伝いという名目でそのまま家に。
原稿を届ける手伝いをしているとかいないとか。
父親の仕事も減り廃業。それに伴いそのまま引きこもり。





両親が亡くなり弟が残された姉は困った。家は残っているが生計はどうする





姉が我が家に相談に来た。
「そう言えば、オバサン(彼の母親)は対人自閉症だとか言ってたよ。そんな病気無いけど」
「そう言えばあの子(彼)むかし病院に行ったことがある、どっか遠くの病院へも行ってた」





記憶を辿った所、初診を受けた病院を見つけ、証明も取れた。
彼は高校生の頃から「統合失調症」を疑われていたのだ。





結局どうなったかと言うと、カウンセラーのアドバイスも受けながら、
病院へ通院する事を承諾し、現在は投薬を続けている。
並行して障害者年金が貰える事となり、なんとか生計を立てられる様になった。





母親が家族にも親族にも隠してきた引きこもり。図らずも母親の死が、彼の病気を明らかにし、
逆に、医師によるキチンとした定期観察と投薬、そして生計が保証される事になった。
引きこもりだった彼は今でも引きこもりだが、生計は維持して自立した生活をしている。
それもこれも、母親がキチンと精神科を受診させ、
医師の判断を仰いでいた結果が残っていたからだ。






日本の教育現場で、どれ程の教師が精神科医への相談を提言するだろう。
暴力事件が起きても警察に届けない彼ら。
精神科の先生に相談してみては?なんて言うのは、タブーどころか、神への反逆、
人間としてあるまじき行為だと考えているのでは無いだろうか。





しかし、私の知る彼は、早い時期の診察が彼を救う事になった。




今、日本中の引きこもりの彼らは、どれ程医学的配慮を受けているだろう。
彼らの親族は、どれ程彼の母親の様な勇気を持っているだろうか。




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