飲む?喰う?どっち? [飲み食い]
「発達障害で感覚過敏だから配慮して下さい」
自称発達障害の連中は、話が簡単だし都合良く障害を利用出来る。
私には感覚過敏は無いし利用する気も無い。
しかし、感覚の敏感性で不自由な事は沢山ある。
歯ブラシで毎朝「ゲー」の話は書いた。
同じノド周りが原因と思われる困り事、実はこんな事もあった。
小学4年の札幌の冬、母親が甘酒を作ってくれた。
当時の甘酒は、酒粕をお湯で溶いて砂糖を入れ甘くしただけの物。
身体も温まるし、お酒の味も美味しいし、大好きなんだけど、
酒粕のつぶつぶが口の中に入っていると、上手く飲み込めない。
どうしてもツブツブが気になるから、くちびるを狭めて堤防にして、口の中にツブツブが入らない様に
少しずつ飲む。だからもの凄く時間も掛かる。その様子を見た母親は露骨に嫌な顔をしていたな。
「とろ味と一緒に飲むから美味しくて身体が温まるんでしょ。どーして出来ないの」
どーしてと言われても出来ないモノは出来ない。不思議な事に、コーン入りのコーンポタージュは
平気で飲める。つぶつぶのお汁粉もぜんざいも全然平気だ。つぶつぶジュースなんか大好きだ。
ところが、甘酒はツブツブがダメなんだ。
同じ様にダメなのが、、粗挽き味噌を使った味噌汁。これも味噌の中に浮遊する大豆カスの
ツブの大きさが微妙でダメ。
この時も、くちびるを狭めて堤防にして飲むから、飲むのにもの凄く時間が掛かる。
一方、挽き割り納豆を入れた納豆の味噌汁は、全然平気。
粗挽き味噌の大豆のツブの大きさと、挽き割り納豆の大きさの差は0.3ミリ位の差でしか無い筈。
それでもダメなんだね。
しかし、それもシイタケの煮物と同じ様に、身体が大人に近くなる中学2年くらいには、飲めるし
食べられる様になっているのが不思議だ。ある日突然平気になるんじゃ無くて、
少しずつ嫌悪感が少なくなって、気付いた時は食べられる様になってるんだ。
ただ、名残は今でもある。それは薬、錠剤を飲めない事。
錠剤だけは何度練習しても簡単に飲める様にならない。頭の中で「飲める飲める」と念じながらも、
飲み込むのは水ばかり。しまいには、水で腹がかぶがぶなのに、錠剤だけは舌の脇に残ったまま。
妻は、薬を飲むのに特別困った事は無いし、カナー型の子供達も平気で薬を飲むと言うし、
私だけの問題なんだな。
40才になり、抗うつ剤アナフラニールを処方され毎日錠剤を飲む事になったが困った。
アナフラニールは便秘薬のコーラックよりも小さな錠剤だけどコレも簡単には飲めない。
その頃、年寄り用に薬を飲むためのゼリーが販売された。「コレだ!」
専用ゼリーは高いから買えないけど、ヨーグルトなら買える。ゼリーもヨーグルトも同じ様なもんだろう。
早速試したら、ヨーグルトごと錠剤を飲める。以来、20年。毎日ヨーグルトを食べている。
ね、これは感覚過敏ではないでしょ。
感覚の敏感性ではあるだろうな。
【自閉症テレビ18】自閉症と自閉症の会話
2024-03-26 12:38
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