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ブラウン管の中 [見る]

RIMG010.JPG

「人は本当は立体視してないんだよ」






私が当時テレビの中に見ていた像はこんな風です。






テレビのブラウン管は当然ありますから、ブラウン管のガラスで向こう側とこちら側は完全に隔絶
されています。






当然ボールが画面から飛び出したり貞子がブラウン管から出て来たりする事はありません。






例えば芝居の舞台が放送がされているとしましょう。吉本でもシェークスピアでも構いません。






ブラウン管の少し奥、つまりブラウン管のガラス面から奥側5センチ位のところに舞台がある様に
見えます。その舞台の上を役者が右に左に、奥に手前に自在に動く様な感じです。






本来はブラウン管の表面に映像が写されているだけなんですが、それなのに、私の頭の中では限られた
範囲ですが、奥行きを持って奥行きを感じて見ていたのです。






無論これは錯覚のなせる技。頭の中で完全に平面を立体であるかの様に錯覚しているのですが、
その錯覚をなかば現実として受け取っていたのです。






ただ、この感覚は人間の成長の過程で変化していくモノ。誰でも1度はそんな風に感じながら成長する
のか自閉症に由来しているのかはこの時点では判定出来ません。



【自閉症テレビ6】ミニカー並べる自閉症


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