So-net無料ブログ作成
-| 2018年07月 |2018年08月 ブログトップ

ブログを読み始める前に [はじめに(重要必ず読んでね)]

先日東洋経済のネットニュースで自閉症は10人に1人と言う話になっていた。
10人に1人ならインフルエンザに罹患している人より多い。
最も分かり易い自閉症の特徴に、指さしが分からない(分からない人が多い)
という事がある。 追記:共同注視が出来ないと言う事


だから、あれっ何?と公園で空を指差したとき、見当ちがいの方向を
あてどなく首を回して探している様な人は非常に怪しく素質十分。



現実には、殆どの子供、大人が誰かが指差した方向を難なく見るから、
その比率がガセネタと言う事がよく分かるだろう。



10人に1人なら、ゴジラ映画のみんなが同じ方向を見る場面が成立しなく
なってしまう。
1000人のエキストラなら、100人はあらぬ方向を見なきゃリアルじゃ
無くなっちゃうからね。




文科省が発表している発達障害の生徒の比率の数字があるはずなんだが、
この数字の根拠は無いと言っていい程希薄で、
2000年前後に創価学会のグループ
教職員有志のアンケート扱いづらい生徒」について
回答を得て、それを基に「発達の障害の可能性がある扱いにくい生徒」
と言うのが、確か10人に1人



その数字が、孫引きの孫引き。
加工の上の加工を重ねていつの間にか文科省が発表する事になった。

文科省が発表する位だから、おそらく補足として、医学的根拠は無いぐらいの
小さな、誰も気が付かない位の補足が付いている筈だ。



とにかく、「文科省の数字によると」と言うマスコミも、その数字の出所や、
調査の精度や根拠まで調べないから、錦の御旗としての数字が一人歩きしている。

働き方改革、外国人研修生の時のデータと作り方は全く一緒だ。



実はこの「創価学会発文科省型発達障害」(リンクを必ず見てね)の宣伝には、医者も協力している。
根拠はDSM-5と言うのが決まりで、
医者の中には好んで或いは意図的にやたらとDSM-5を強調するし、
マスコミも記事中に必ずDSM-5を持ち出して「発達障害は10人に1人」と大げさに書く。

そしてその内容は自閉症の話
誰もが自閉症が10人に1人と勘違いする様な記事だ。




では、DSM-5って何?と記事を読み進んでも誰もハッキリ書かない。



DSM-5とは、医者が論文を書いたり、或いは民間人が論文を翻訳する時に、
ミンナ勝手に思い付くまま翻訳してしまうと混乱してしまうので、
なるべく統一しましょうと言う取り決め。
「DSM-5 病名・用語翻訳ガイドライン」と言うモノなのだ。



この中で、確かに知的障害も自閉症も運動障害もADHDもチックも皆
発達障害と言うカテゴリーでくくり表現されているが、これはあくまで翻訳家が
「生まれつきの障害」を勘違いして記述しない様にするためのモノ。



「精神病の中で生まれつきの障害」「発達  障害」としているだけだ。
これを基準に医者が診断を下す訳では無い。 異議があるお医者さんは是非コメントを下さい。





精神的に問題を抱えた患者が病院へ来る。
問診をしたり、経過を見たり、その他の様子を窺いながら、医学上の診断基準
 ICD-10 を見ながら診断範囲を狭めて行く。



いよいよ自閉症が怪しいとなると、テストを受けさせる



この自閉症のテストは、ウタフリスやバロンコーエンやハッペやウイングが
長年掛かって探り当てた自閉症の特性を、ものの見事にあぶり出すテストだ。
ホントにビックリするよ。



このテストがあって初めて明確に自閉症、アスペルガー症候群が初めて理論的に
現実的に定義出来る事になり、間違いが少ないと証明されたので、
医学学会でも判定基準と認められた



だから、診断を受けずに「私はアスペです」と主張しても
「病院行ってテストを受けてから言え」となる訳だ、



自閉症は医学的な問題であるから、先ず医学的根拠を基準にして、
教育的配慮はそれに応じた配慮が必要と私は考えている。



だから自閉症の発生率についても、
ウタフリスが英国で行った医学的な大規模疫学調査、つまり、


自閉症児は600人に1人の数字を最も信頼し基礎としている。

Scan0069-2.jpg

創価学会のグループ扱いづらい子供達のアンケートを取り数値化したが、
この手のアンケートは、遙か昔から、欧米でも盛んに行われ医学論文となっている。




それは、子供の状況が細かく語られている。




35人のケースのうち、8人は
「学校中のみんなが、その子が、風変わりで、奇妙で、変な子だと気付いていた」
12人は
「繊細で、恥ずかしがりで、内気で、消極的だった」
10人は
「ちょっと性格的問題があった」
残る5人は
「まったく普通に見えた」

別の調査では「ひきこもり、無感動、受動性」であると言う。さらに、
「運動発達遅滞、協調運動機能の拙劣、奇妙な歩き方発語の遅れ」がみられる。

別の調査では「非社交性」が見られる。

別の調査では「非社交性は男児には見られず、女児のみの特徴」であると言う。

別の調査では「文を話し始めるのが遅れ、読書の習熟がおくれる」

別の調査でも「会話、言語、読書の領域で」発達的問題が高率に発生。

別の調査では「反応の鈍さ、視線を合わせないこと、肯定的感情表現が少ないこと、
      協調運動の拙劣」が目立っていた。

別の調査では「いつもおとなしく恥ずかしがりで、ひきこもりがちで、神経質で、
      怖がりで、自信のない」子どもだった。
別の例は「明らかに普通の子どもがするよりずっと長時間、自分の指をいじって遊んでいた。
‥‥‥そして、一人ぽっちで臆病だった」

別の調査では「心理・運動機能が遅れており、より孤独で無口、より繊細、
      脅迫的依存的、神経質」

別の調査でも「追従的、繊細、深刻に悩む、従順で優しい、依存的、
      静かで恥ずかしがり、神経質」

別の調査の小学生時代「恥ずかしがりで、ひきこもりがちで友達も少なく、
      非社交性。別の患者は、
      つねに攻撃的で、論争的で、奇妙な行動をした。また学習障害
      神経学的機能障害の徴候も多く見られた」






ここまで、辛抱強く、分かり切った様な話を読んで頂き本当にありがとう御座います。





このブログを読みに来るような人であれば、何を今さら、しつこいとお思いでしょうが、
ここから先が、ちょっと、ピリッと締まる話になります。





IMGP6267.jpg

上記で羅列した論文は、すべて「ふたごが語る精神病のルーツ」という書籍から
書き起こした文章です。



この論文集のうちの、書き出した部分は、書物内では分裂病「統合失調症」
罹患した患者の子ども時代に遡って、調査した論文なのです。





つまり、これらの子どもの症状は、「統合失調症」の子ども時代
症状集なのです。




日本で言われている、ネットで振りまかれている「自閉スペクトラム症」
或いは「発達障害」として言われている症例と全く同じだと思いませんか?



これは米国でも同様であるようで、
しばしば自閉症を一緒にしてしまって混乱することもある」と明記してあります。




日本の状況は逆で、「統合失調症」である事は見ないように、
逆に統合失調症の症例を自閉症に寄せ、「なんでも発達障害」で
ひとくくりにしようとしている様に感じられます。




この状況は、本当に不思議でしょうがないのですが、
日本の一部の医者が実は自閉症と統合失調症の子どもとの
見分け、診断が出来ていない(出来ない?のかも知れません。




とにかく、日本が自閉症児にとって特殊、異常な状況にある事だけは知っておいて下さい。




nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:育児

切れないスイッチ 2004年論文集 自閉症と発達障害の進歩 [2004Vol8自閉症と発達障害研究の進歩寄稿文]

ron1.jpg

自閉症の論文集に寄稿しないかと言う話を頂いて、妻が書き上げた文章です。
海外向けに英語翻訳がされたと言う事でしたが、残念ながら英文原稿は見ていません。
プロがどう翻訳したか読んで見たかったのですが・・。

多少難解な所がありますが是非読んでみて下さい。


自閉症と発達障害研究の進歩 2004 Vol.8
〈特集〉コミュニケーション
高木隆郎/P.ハウリン/E.フォンボン編  星和書店刊

 
当事者の声〈Ⅷ〉  切れないスイッチ

 
 「赤い靴を履いて踊り続ける女の子」。

夫は私を、アンデルセン童話「赤いくつ」の主人公カーレンになぞらえます。
女の子と言うには薹が立ち過ぎていますが、よく言ったもので、私は何かひとつのことに夢中になると、
自分で自分のスイッチが切れなくなってしまいます。

その夢中になりようは、どうやら世間で言われるところの、趣味の範疇を逸脱しているらしいのですが、
そもそも私に趣味などありません。

 
 例えば、20代の頃、思い立って13ヶ月で空手の黒帯を取りました。
会社帰りに一日も休まず道場に通い、男性に混じり、ボクシングジムの練習にも匹敵すると言われた、
ハードな稽古をこなし、試合に入賞し、次々に飛び級し、有段者となりました。

 しかしその最中に「あなたの趣味は何ですか」と問われれば、
「別に取り立ててありませんが……強いて言えば読書でしょうか」などと答えたことでしょうし、
「将来は道場でも開くんですか」と冗談を言われれば困惑し、「まさか」と否定したことでしょう。

 では私にとって空手とは何だったのでしょうか? 私はこれこそが世に言うアスペルガー症候群の
「こだわり」の私版だったのだと、ようやく気付きました。



 さて同じペースで二段を取った時、さすがの私も苦しくなりましたが、
やめようにも自分ではスイッチが切れません。ひたすら修業の毎日でした。
途中で母が寝込んだりしましたが、それすらスイッチを切るまでには至りませんでした。
ただこれを契機に、実家近くに転職することを決心し、6年間勤めた会社を辞めました。
何の未練もありませんでした。


 履歴書に女が空手二段と書くことは、時として、お茶やお華よりインパクトがあります。
いくつかの会社が興味を持ってくれ、そうやって転職した会社で、私は夫と出会いました。
夫は私の馬鹿げた空手修業の話を聞くなり「異常だ!」と言って声をあげて笑いました。
そして「きっと自閉症だ!」と言いました。なぜに私が自閉症?もとい、なぜわかった!

 それは、自分は小学5年のとき、TVのドキュメンタリーを見て自閉症だと気が付いた。
全国あちこち転校して歩いたが、あのTVの男の子以来、こんなに自分とそっくりな人間に
出会ったのは初めてだ。よってあなたも自閉症である、という強引な三段論法でした。



 私は彼に興味を持ち、その瞬間、バチッとスイッチが切れました。
私の空手に対する「こだわり」は、跡形もなく消え去りました。
こんなおもしろい男、逃してなるものか、と思ったのです。
よく自閉症の人の恋愛は、相手をモノとしてしか見ないと言われますが、もしこれがそうなら、
その通りだと認めざるを得ません。タカラモノです。



 27歳で結婚して、再び転職しました。生活のためです。夫は会社員生活に見切りをつけ独立しました。
持って生まれた、超高機能三次元コンピューターグラフィックスを生かした機械の設計で、
そこそこ顧客がついておりました。
一方私はハイヒールを履いて踊り続け、その姿はコマネズミに例えられました。
部署をあちこち異動させられました。
「あなたの他に適任者がいますか? AさんやBさん、Cさんに任せられますか?
 どう考えてもあの人たちの能力では無理でしょう」


 私は疲れ果て、1日も早く定年が来ることを祈りましたが、見事祈りが通じてしまい、
その日はあまりに突然、何の前触れもなくやって来ました。私が39歳のときでした。



 YOU ARE DOWNSIZED. リストラです。私は不意を突かれて怒り狂いました。
 
 社長を呼び出し、罵詈雑言を浴びせかけました。
私のデスクには、上司とのダブル不倫がバレてクビになったはずのCさんが、ちゃっかり座っておりました。
Aさんたちは「私たちは何も知りませんし、お答えする義務もありません」と冷たく電話を切りました。

 
 夫は憤慨し、せめて「手切れ金」は取るべきだと、方法を詳しく伝授してくれました。
私はその通りに行動し、満額を手にしてやっと会社を去りましたが、あの会社に定年まで勤めるという
私の「こだわり」は、お金では切れませんでした。

スイッチが一時停止のままとなり、その後何年もつらい悪夢に悩まされました。



 そうこうしているうちに、私の大切なタカラモノが壊れました。
動かなくなり、音が出なくなったのです。
何とか直そうとおなかを押すと「オレなんかクズだ、カスだ、カス犬だ」と小さな声で鳴きました。

カス犬……この子犬の生まれ育った家庭での、これが呼び名でありました。
子犬のおもちゃの内部は時を経て、錆びだらけになっていたのです。

 それから、私がどんな靴を履いて踊っていたのか、未だにわかりません。
あっちを突っ掛け、こっちを突っかけ、左右を逆に履き違え、涙で転んで靴が脱げ、
裸足で駆け出しては、取りに戻る。そんな感じでしょうか。

あまりに濃密な期間であり、問題がパラレル状に同時進行し、かつ絡み合っておりました。
破れかぶれで子犬のブリーダーとその周辺、半径数百キロ圏内を爆破し、人間関係を壊滅状態にした後、
焼け跡に「アスペルガー症候群」という、光り輝く結晶を見つけ出した、驚きと喜び。



(そうだ、有名な児童精神科に持って行って修理してもらおう。ついでにあたしも直してもらおう。
十年だって待とう)。



続く・・・



クリックお願いします→にほんブログ村 メンタルヘルスブログ アスペルガー症候群へ
にほんブログ村

ご面倒でももう一つ →
アスペルガー症候群ランキング
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:育児

切れないスイッチ 続き [2004Vol8自閉症と発達障害研究の進歩寄稿文]

(そうだ、有名な児童精神科に持って行って修理してもらおう。ついでにあたしも直してもらおう。
十年だって待とう)。



 2000年12月、よこはま発達クリニックにて、
33年前に自分は自閉症だと気付いた小学5年生は、アスペルガー症候群との診断を受けました。

私はうれしさのあまり、道路の真ん中でぴょんぴょん飛び上がってしまいました。
その後ごく少量の抗うつ剤を処方された夫は、ほとんど一夜にして、元気になってしまいました。

オーバーホールされたのです。
アスペルガー症候群そのものは治療できなくても、二次障害は打つ手があったのでした。
私はこれで、もういつ死んでもいい、思い残すことはない、とさえ思いました。



 それなのに夫は、「オレがアスペルガー症候群だとわかってよかったねぇ」とまるで他人事のよう。

夫の言い分はこうです。
「何度も言ってるけど、自分は自閉症である。そんなわかりきったことを何故喜ばなくてはいけないのか。
自分が抱えている諸問題は、この生物学的な特性に由来しており、現代医学をもってしても回復困難である。
ただし、二次障害であるうつ病は、薬でコントロールできることが今回初めてわかった。
さらにうつ病の原因として、幼少期に遡る、家庭でのイジメや無理解によるストレスも大きかった。

特異的に発達した画像処理能力が幼児期の恐怖を倍加した。
しかし気持ちのリセットはできた。
これらの作業と適切な医療機関の選定は、自分一人ではできなかったことであり感謝する。
主治医の処方を守り、勝手にやめることなど断じてない。
薬の助けなしに仕事を続けるのは困難だし、生活を維持できないからだ。メシの支度はよろしく頼む」

 ポーズではありません。そもそもポーズなどという言葉とは無縁の男です。



 夫の診断から半年後、慎重の上にも慎重を重ねて、私の診断が下りました。
アスペルガー症候群にAD/HDが合併。初めて出会ったときの夫の言葉通りでした。

発達歴に関しては、客観性重視の厳格なもので、いわゆる私の思い出話の類は一切不要とされ、
両親の同席を打診されて迷いました。

80歳過ぎてなお、冴え冴えとした思考を保つ老人ふたりではありますが、
「おおイヤだ、そんなおかしなの、うちの家系にはいないはずなんだけどねえ」と顔見合わせる
ご当人たちが、実は家系一おかしいヒトたち、というタイプであり、

事情を一から説明し説得する気力も能力もなく、結局代わりに、長年起居を共にしている夫が、
その任に当たりました。

夫は「ホラ言ってたじゃない。オチンチンはいくつになったら生えてくるのって、
会う人ごとにしつこく聞いて、お母さんを困らせたって」

と、アスペルガー症候群全開の人であり、赤面しつつもその点は大いに助かりました。



 しかし困ったことが起こりました。診断を受けてなお、私のスイッチが切れないのです。


 何のスイッチかと言えば、
私の人生最古のこだわりである「自分が自閉症だという証拠集め」のです。
正式な診断名がついたというのに、さらに証拠が必要とは?



 実を申しますと、夫に指摘されるまでもなく、私も子どもの頃から、
自分が自閉症であるという信念を抱き続けておりました。
しかしながら、その根拠は、夫のように明快なものではありません。

夫はビデオのない時代、TVの男の子の一挙手、一投足を、自分の頭の中で繰り返し繰り返し見て、
自分が自閉症だと確信しました。

そこまで明快なら、誰が何と言おうと「自分は自閉症」なのです。

それに引き替え、私はと言えば、
「まあおとなしくてお人形さんみたい」と会う人ごとに異口同音に言われたことや、
保育の専門家である保母の
「それにしても少しおとなしすぎて心配です」といったほのめかしに、
女の子は手が掛からなくて楽だと思い込んでいた母が、仰天したという話、
そういった状況証拠のみです。



 ですから私の「こだわり」は、いつしか「自閉症ではない証拠集め」のほうに移行していきました。

そのほうが、手っ取り早く効率的だったのです。
なにしろカナー型と比べれば一目瞭然、私が自閉症ではないとわかります。
ところが、そうやっていくらカナー型の情報を、集めても集めても、
スイッチは切れてくれませんでした。



 そんな折りも折り、
「2歳まで歩かず、言葉もなかった。4歳の頃は、目覚まし時計を分解し、取り出した小さな歯車を、
日がな一日くるくる回すのがお気に入りの遊びだった」などというカナー型もどきの夫が登場し、
試しに手持ちカードを交換してみると、
その 〃どれをとっても同じじゃないが、何から何までそっくり同じ〃 加減に圧倒されました。

その後の不本意なリストラ、続く夫のうつ病発症でぐらぐらに揺さぶられ、
ついに自閉症研究の長足の進歩がもたらした「アスペルガー症候群」の存在を知り、
もはや私が自閉症だという証拠は出揃ったと、満を持して診断を受けたのに、スイッチが切れない



……結局のところ、私は年を取りすぎたのです。

わずか20年とはいえ、社会の荒波にゴシゴシ揉まれ、様々な人たちを見て参りました。

その中には「なぜこの人に病名が付かないのか」と思うほどエキセントリックな人、
怒りっぽくヒステリックな人、嘘つきなのになぜか大人気の人、はたまた無口でおとなしく、
いつもビクビクと人の言うなりで「自閉症じゃなかろうか」と思えば、
根回しよろしく、要求は難なく呑ませてしまうちゃっかり屋、といった人々がいて、

それらの人々にしても、前出のABCさんたちにしても、

私や夫と決定的に違うのは……人によって巾はありますが、
いずれの人たちも「頭を切り換え」て「ほどほどのところで」「あきらめて譲る」「柔軟性」を
持っていたことです。

どれほど破天荒に見えても、収拾を考えています。
押さえるべきところは、寸止めで押さえています。だからこそ、会社という集団で、
生き残ってこられたのだと、今思います。



 いつか私のような人に会ってみたいという未練はあります。それでスイッチが切れないのでしょう。

しかし、社会での苦行の年月は、私を極度に用心深くしてしまいました。

例えば、アスペルガー症候群の大人たちで組織される、自助グループといった中に、
アスペルガー版のABCさんたちが、いたとしたらどうでしょう。

そうなれば私は「どこに行っても同じだ」とばかり、診断名をかなぐり捨ててしまいたくなるかも
しれません。

しかしそんなことできないのは自分が一番よく知っています。
その時のすさまじい葛藤。「私には到底無理だ」、これが限りある私の想像力が出した結論です。 



 アスペルガー症候群の診断名は、私の障害の証であり、自分のルーツを知る唯一の手掛かり、
アイデンティティー、さらには夫との生活の質を保つための大切な道具です。

アクセサリーではありません。夫はこう言いました、「つまり銀の食器って訳だね」。



 私はこの無二の親友を大切に、ほんの少々の抗不安剤で赤い靴の暴走を止めながら、
高望みをせず、ひっそりと生きていこうと思っております。



                               (山岸美代子)



上記文章に内山先生が添え書きまで寄せてくれた。
ron3.jpg


内山先生は私達夫婦を見てしんなりするとまで言ってくれた。
一方全く異なる意見を持つ集団組織があり、その後訴訟沙汰に巻き込まれる事となる。



クリックお願いします→にほんブログ村 メンタルヘルスブログ アスペルガー症候群へ
にほんブログ村

ご面倒でももう一つ →
アスペルガー症候群ランキング
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:育児

2002年自閉症カンファレンス 11分科会 本人(抄録) 1 [2002年自閉症カンファレンス  抄録]

IMGP7065.JPG
IMGP7067.JPG
彼女が会社を止(や)めるとき


山岸 徹(アスペルガー症候群の夫)     産業用設備機械、装置設計開発 自営 45才(当時)


私達は奇跡的な確率で巡り会った、共にアスペルガー症候群の夫婦だ。
(受診時に受けたWAIS-Rでは、妻がiq129私がiq115)

自分達の事なので日頃から自閉症について考えている。
最近最も気に入っているのが、自閉症が第一義にあり、それぞれに合併症があるという考え方だ。

この考え方によると、私は自閉症と鬱病の合併、妻は自閉症と脅迫性障害の合併である。



知能の遅れのみある場合には、遅れた知能を補填する手法をマスターすれば良い。

しかし、自閉症であれば通常の知能の補填手法だけではなく、
さらにコミニュケーションの質についても補填する手法を身に付けなければならない。
この二つのハードルを越えなければ就業は難しいし、実際私達の最重要課題も就業(収入)である。


当時私達は自覚も無く、ごく普通の社会人として就業し続け、年間最高130万もの税金を
国や自治体に払い続けた挙げ句、会社員としては2人共破綻した。



彼女は東京YMCA英語学校英語科を卒業後ステップアップを目指し2社を転職、
3社目で私と知り合い結婚した。

私と彼女とが会社のグチを言い合うと、大体

「結局あいつら価値観が違うんだよ。ホント変わってるよなあ」という話に落ち着く。 

実はその価値観が今迄で一番私と近かったのが彼女だった。



会社は仕事をする場であり、実質給与の3倍の貢献が無ければ会社としてはペイしない、
というのが私達共通の認識であり、その通り一生懸命働いた。

結婚式の前日も、お互い別々のフロアで午後11まで残業、他に残業している人など居なかった。



結婚後は夫婦何れかが退社すべきという雰囲気の中にあり、彼女は転職。
さらにもう一度転職して十年後、定年退職まで働きたいと希望していた彼女は、
突然会社員であり続ける事を止(や)めたのだ。



続く・・・



クリックお願いします→にほんブログ村 メンタルヘルスブログ アスペルガー症候群へ
にほんブログ村

ご面倒でももう一つ →
アスペルガー症候群ランキング

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:育児

-|2018年07月 |2018年08月 ブログトップ