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「つきまとう影」 あとがき [2004年 都通研 講演会]

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妻が書いた「つきまとう影」を最後まで読んで頂き有り難う御座いました。


私が書くモノは、「飛びすぎて解らない」と言われる様に、過剰な省略が特徴です。
コミュニケーションの障害はこんな所にも否応なく出てしまうので、
なるべく面倒くさがらず、省略せずにしつこくしつこく説明しようとしていますが、
意図した様に伝わらないと初めから諦めている所もあります。

だからこそ、ブログ上でも何度も何度も同じ事を、何とか普通人にも分かる様に、
形を変え、書き方を変え伝えようと書き続ける事になります。



妻は私とは全く別で、文章は推敲に推敲を重ね、伝えたい事に伝えたい事を重ね、
結局、一部の隙も無い程詰め込んでしまうので、結局「大変解りにくい難解な文章」になります。



今回、何度も何度もブログ削除の憂き目に遭ってきた文章を、再度復活させるにあたり、
もう一度妻の文章を見直しながら、少しでも理解し易い様にレイアウトに余裕を持たせ、
さらに、私自身も妻の文章の内容をかみ砕きながら、考え、読み込みました。



ハイパーレキシアの私は、文章を素早く読み込み解った様な気になってしまうのが欠点です。


再度時間を掛け、じっくり「つきまとう影」を読み、すでに2004年には自閉症の事を
こんなに解っていたんだと、本当に驚きました。


何故なら、その後も毎日の様に自閉症の事を話し合い、考え続けて、最近ようやく導き出した
と思っていた事柄も、すでにこの時期に「分かっていた」事を改めて認識出来たからです。


しかし、2004年にはもう「分かっていた」としても、本当に「解っていた」かどうかは疑わしく、
じゃあどうなったら「判った」事になるんだ?とまた別の疑問が湧いてきます。


つまり、結局私は自閉症の事が「分かった」のが「解った」が本当に「判った」のでしょうか。



誰か教えて下さい。そうすれば、ブログも書く事も無く楽になれるでしょう。(ホンマカイナ)

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自閉症のサンプルとして [私の話(生育歴)]

自閉症の話をする時、最も重要なのがサンプルをどうするかと言う事だ。



ニキリンコや、泉流星の様な、「普通人」が書面から得た知識で自閉症を装った自閉症像
自閉症の気持ち」は、あくまで「普通人が思いつく自閉症の気持ち」であり、
それは、今まで何十年も自閉症に関わった人たちが、ああだろうか、こうだろうかと
悩んだ事と何ら変わらず、何一つ自閉症に迫るモノでは無い。



つまり、誰でも思いつく思いつき」でしか無いと言う事だ。



私たちは、平成30年12月1日(金)現在、共に60才を過ぎた夫婦である。



本当に、奇跡的に巡り会い夫婦となった。
お互い相手の事を「変な人、変わり者」と思いながらも、何故か思考方法、考え方が同じ事から
意気投合結婚し一緒に住み続けている。



私は、父の仕事の関係で、西は福岡博多から北は北海道札幌まで全国各地を転校して歩いた。



ほぼ。2年に一度転校していたので、数多くの同級生と学生生活を送った。
通常、幼稚園、小学校、中学、高校、大学と多少関係する人数が増えて行くにしても、
延べ人数で言えば、それ程多くの人間と触れ合うモノでは無い事は、自分自身に置き換えれば
分かる事だと思う。



しかし、の場合、小学校は3校、中学は2校、高校も2校、間に中学予備校にも行った。
延べ人数で言えば、一クラス40人として、普通なら、小中高と40×3=120 大学は多めで60
合計180人ぐらいの人と関係性があると見れば良いか。
私の場合は、40×3+40×2+40×2+40+60=380人およそ2倍の生徒を間近で見てきている。



知能が低く養護学校へ通っている自閉症の仲間の事を考えると、
医学的見地から大規模調査をした自閉症の発生率600人にひとり
と言う数字も私の実感と一致する。



その経験から言っても、私の妻の様な変わった人に会った事は無いし、珍しい人であった事は
間違いない。



さらに、男女の自閉症の発生率8対1と言う事を考え合わせると、知能レベルが合い、
さらに自閉症であると言う事を考え合わせると、本当に幸運だったと思う。



私たちは、何とか社会に出て、自分自身を偽り「全く普通の人」として会社で働き、
そこで出会い、結婚し、給料を貰い生活をしていた。




しかし、物事そんな簡単に行かない。
特に私の「普通の人」としての偽り方は尋常では無かったから、直ぐに壊れた



3年で会社を辞め、別会社へ移籍。
しかし、そこも2年辞め、今度は自営業へ。



何とか誤魔化していたが、手持ちの駒であった「鬱病」の姿はどんどん形を見せ始め、
30代後半には殆ど働くに値する様な事もしていない



その間、がずっと家計を支え続けて来た。



ある日「オーちゃん、オーちゃん。ほら、ここ見てごらん」「・・何」
「ほら、ここにオーちゃんソックリな子供の事が書いてあるよ」

それは、ウタ・フリスの書籍の中にある「ちびっこ教授」の記述だった。




「そうだよ。俺は自閉症だって言ってるじゃん。ついでに言うけどひよこだって自閉症だよ」

ひよこと言うのは妻の呼び名だ。



その後、妻の自閉症熱はさらに加速度を増し、何が何でも診断を受けなければならない、
と言う所まで行った。



当時、自閉症の専門医と呼ばれる様な人は居なかったし、専門病院も無かった。
そんな中、子供用の自閉症専門クリニックが開設されたと聞きつけた妻は、無理矢理診察の
了解を取り付け、行く事になった



診察を受けようが受けまい自閉症が自閉症じゃ無くなる訳じゃないから、
鬱真っ盛り、最高潮に達していた私は、全く行く気は無かったが、妻の診察の為
クリニックへ行った。



妻の作戦は功を奏し、妻に付き合って何度か通ったクリニックで、遂に自ら鬱の診察を願い出た



ウタフリスが自閉症児の不思議の一つとして、抗うつ剤が少量で効くと言う特徴を掲げているが、
私もその例に漏れず、抗うつ剤が非常に良く効き、少しづつ生活が改善されてきた。




以来、抗うつ剤は20年飲み続け、お陰でヒトらしい生活を送る事が出来、
鬱の根本の原因である親戚とは完全に縁を切り、過去の連絡体系を一切遮断し、
とある田舎で、完全に夫婦二人だけ孤立した快適な生活を送る事が出来る様になった。



今後、さらに詳しい私たち夫婦のサンプルデータをアップロードしていきます。


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すぐ泣くこども 泣かないこども [私の話(生育歴)]

「ホントにあんたは。ビービー泣いて。
 いつまで泣いてるの!男でしょ!泣き止みなさい!



「カーコみてごらん。カーコ。泣いたってすぐ泣き止んで切り替えるんだから。
 あんたも泣いたら泣いたで、サッサと切り替えなさい!いつまでもグズグズ……」



物心ついた頃には毎日泣いていた私は、泣くと同時に毎日泣くなと叱られてた。



そんな泣き虫の私でも、4才の誕生日以前はあまり自分でも泣いて叱られた記憶が無いし、
実際母も
「あんたはネェ、赤んぼうの頃は毎日毎日、ケラケラ笑ってホントに機嫌のイイ子で、
 全然泣かなかったのに、なんでこんなに泣くようになったんだろうね、マッタクーモー」



以来、声を出して泣く毎日だったが小学5年のある日、泣かずに済むテクニックを身につけてから
泣かなくなった。



時を経て自閉症の知識が増えたおかげで、昔の私の状態が解ってきた。



1.乳幼児から48ヶ月の期間

  この時期は、成長し自我(マインド)を獲得する時期。
  人は18~22ヶ月に自我の獲得を果たすがそれ以前でも、自分自身の体調、感覚もモニター
  している。
  その場合、赤んぼうは泣いて知らせるが、自閉症児は泣いて知らせる事が少ない。
  22ヶ月を過ぎ自我(マインド)を獲得すると、自己を主張し、その主張の手段として泣く
  すでに言葉を獲得している子供はそれに言葉を付け加える事が出来る。

  この時期、泣く事が生命の維持や、自己の満足を得るための手段でありコミュニケーションの
  重要な手段である。



  自閉症の子供は、知能の高低に関わらず、コミュニケーションを求めないからこの時期
  「泣かない本当に育てやすい子」 なのである。



2.4才(48ヶ月)から小学5年生

  カナー型の知能の低い子供はもちろんことばを得ていない。
  一方、知能の高い自閉症アスペルガー症候群は、見かけ上言葉を得ているように見える。
  さかんにテレビを見て言葉を覚え、その表面上の意味は理解している。



  しかし、日常の生活に於いて「自分の気持ち」(マインド)それも相手に分からせる
  適切な「単語、言葉」(コミュニケーション)がとっさに出ない


  だから、泣いて主張するしか手段が無い。
  真の意味での言葉を持たないから「泣く」しか手立てが無いのである。



3.知能が高いに関わらずコミュニケーションの障害

  2.の第一次反抗期に差し掛かった時点、さらに感想文と言う授業でさらに露わになる。
  感想文とは、自身の中に芽生えた感想と文章に変えると言う事。
  自我・マインド・自分の「気持ち」が分からなければ書けない文章なのだ。

  マインドブラインドネス
   =自分の感じた事をまとめて表す事が出来ない
   =自分の感じた事が分からない
   =感想文が書けない



  この頃人は激しく成長しコミュニケーションをはぐくみ、一方自閉症はその障害ゆえに、
  単独の特徴、或いは特異な行動が顕著になってくる。

  私は、この頃の子供達のケアが一番重要だと考えるし、そこで「療育商売」につけ込まれると
  子供は壊れてしまうと考えている。




4.泣かない大人
  4才の頃から毎日毎日「泣くな」「泣くな」と泣く事がいけない事だと仕込まれた私はついに
  小学5年のある日、泣かずに済むテクニックを獲得した。

  以来、このテクニックを使い続け泣かなくなった。  




  するとどうだ。
  大学に入学後のある日、
  あれ程人に向かって「泣くな」「泣くな」と厳しく躾続けた母が、

  「お前はそんな!能面みたないな顔をして!」と怒るでは無いか。



  何をいまさら。
  あんな、ちいさなかよわいこどもなのに、あんなに激しく泣くなと躾けておいて。


  感情を捨てろと言ったのはアンタだ。

  そんな、思いつきで、自分の感情のままに躾けて、何でも自分の思い通りになると考える方が
  おかしい。



  私は、アナタの言うとおり泣くのをやめたし、やめられた。

  そして、同時に感情も捨てたんだ



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