音に対する敏感性 [聞く]
「発達障害で感覚過敏」発達障害かどうかは分からないが、
感覚過敏の人はいる。中にはイヤーパッドや耳栓が必需品と言う人も居る。
ただ、これらの人が身近に居たら、アナタの知る療育施設、支援施設に居たら、
とにかくどんな手立てをしても、医者に来て貰ってもイイから、
精神科医に診て貰い取り敢えず薬を処方して貰わなければいけない。
何故なら、彼らの病気は放っておくと脳細胞が壊れ、やがて薬の効きが悪くなる可能性が高いからだ。
発達障害と言っても放置して良い病気では無いのだ。
鼻や耳が特別に敏感な犬が、日常鼻栓や耳栓を必要としない様に
感覚の敏感性があるかも知れない私はイヤーパッドを必要とはしない。
しかし、音については色々言いたい事がある。出来れば「発達障害で感覚過敏」の連中に
指摘して貰いたい。
とにかく、日本のテレビはウルサい。騒々しい。昭和の時代から、
アメリカ映画の字幕版と、吹き替え版と音が極端に違うのが本当に不思議だった。
字幕版は反響音も豊富で音全体がフラット。
吹き替え版は狭い帯域の音がやたらと強く強調され耳障り。
最近では、海外のテレビドラマが多くネット配信されているから、誰でも分かるだろう。
ニュースでもバラエティでもすべてそうだ。
コマーシャルは特に非道く、音量の制限がされているから、少しでも目立つ様に、
中域だけを極端に盛り上げて、全体の音圧を下げて、騒々しい音作りで
注目を得ようとしている。
「発達障害で感覚過敏」なら先ずテレビ放送の適切な音質をテレビ局に要求してくれよ。
人数が一杯居るんだから。
私も妻も地上波はやかましくて見ない。
お店の騒音もそうだ。今の場所は、それ程非道い店は見当たらず、ドコも常識的な音量だ。
しかし、都内は非道かったね。客が居ないのに大音量のドラッグストア。気が狂ってるよ。
私たちも余りに非道い時は、お店に注意した事もあったけど、「発達障害で感覚過敏」で
知能が高いんだろ?
人数も多いんだから、耳栓してないで、お店に働きかけてくれよ。
「発達障害で感覚過敏です」って言う話ばかりで、こう言う具体的な、
リアルな話読んだ事無いから信用できないんだよな。
【自閉症テレビ14】感覚過敏ADHD想像力の障害
片岡聡さんの見ると聞くのまとめ [聞く]
これからの記述は片岡聡さんへの批判では無い。
私が妻を観察して漸く自分の事が分かる様に、やはりホンモノの自閉症である片岡聡さんの
この一連のスライドを見て、自分自身の特性として見えて来た事を書き並べてみる。
1.なぜ自身の事をASD者と記するのか。
片岡聡さんはDISCOでもADOSでも「自閉症」と診断された。
「自閉症」とは世界自閉症啓発デーでも自閉症とされる様に広く認知された言葉だ。
片岡聡さんは日本「自閉症」協会役員でもある。
その当事者である片岡聡さんがなぜ言葉狩りの様な表現を取るのか。
医学的にASDとするのは非常に理解出来る。そして最近は親を中心にカナー型を指して自閉症と
表現する。
しかし、知能が低い自閉症の彼らは、たまたま知能が低いだけで私達と繋がる存在。
知能が高く、自閉症協会の役員である立場。片岡聡さんが胸を張って自身を自閉症と表現する事が
他の仲間達の為になるのでは無いか。そこまで考えた事はあるだろうか。
追記:ICD10を採用する日本でも、ASDが瞬く間に標準語?となった様だ。
一方、カナー型の子を持つ親たちは自閉症を多用しているから、その言葉で区分けしてるのか。
2024年2月9日追記:X上での流れは速いが、それが実態を表しているとは思えない。
自閉症をASDと表現する流れは加速し、ASDを標準語として話している様だ。一方カナー型の子供を
持つ親達は、閉じられたコミュニティで情報交換に励み、自閉症と言っているのかな?
2.文章、単語に対する主語の揺れ
これは、SAMが無い。つまり自我が無い事に尽きる、自閉症独特の表現。
例えば、掃除機の音を極度に嫌う、これは片岡聡さんの記憶かそれとも母親の証言か。
幼稚園で内鍵を掛けて立てこもる。これも証言か記憶か。
記憶であれば、いまなら「何故」どの様な順序でソコに至ったか分析できないか。
感覚の敏感性についての記述も、「自分が感じた事」なのか「医師が観察診断した事」
なのか、不明瞭。主語が決まれば、使う単語も相応しい物が見つかる、
この「主語」を常に意識して文章を書く事は、テクニックの一つとして学習できる。
社会で実生活を送ると、おのずとこの主語の大切さが身に染みて、独習する。
しかし今の療育は、出来ない「ヒトの気持ちを考えよう」を要求するばかり。
主語の揺れを持つ文章は、受け手が配慮すれば読めなくもないが、実社会ではこの手の文章を
異様に嫌う人が居て、それが上司なら悲惨だ。
かく言う私も気付いたのは近年だ。主語を明確にする事や、物事の基準がすべて左から、
と言う様な事はテクニックとして知能の高い自閉症の子供に是非教えて欲しい。
3.自閉症を取り巻く不適切な言葉遣いの指摘
これは、残念ながら日本の現状は言われる通り。
特に、ネット上では誤解させる為のフェイクニュースが溢れ、フェイクを流す専門部隊も
存在している。(コンテンツファーム)
さらに、専門書もやはり出版社側の思惑などもからみ、例えばバロン・コーエンの
「心の理論」も、原書では「Understanding other minds」(他者の心の理解)と
命名しましたとの記述があっても、日本版の名称は「心の理論」になってしまう。
同様の例は多く、例えば「こだわり」が原書では「FIX」。
フェイクニュースはこの辺の誤解を上手く利用しガセネタを流すのだ。
4.なぜ手垢のついた「概念化された単語」を使いたがるのか。
学校生活に於いて、良い成績或いは宿題をなんとかやり過ごすには、
誰もが好んで使う「概念化された単語」をあちこちに散らばすに限る。
★感覚過敏 ★感覚鈍麻 ★発達期の困難 等
私もそうして来た。その流れに従うことがより良い成績に繋がった。それは、自分自身の妥協の産物。
妻は、全くそれが出来ず、成績は悪かったが、今になると遅筆ながらも、自分で理解できた自分の
血肉となった言葉で文章を表現できる。私もそれを見習うようになり、いかに自分が概念を理解
出来てないのに知ったかぶりで上っ面のそれらしき文章を書いていた事に60過ぎてようやく知った。
5.なぜ意味もなく小難しい表現を使いたがるか。
これは、大学生活に突入するとこの手の文章があふれ返る。この手の論文を書くのは、実は中身が
薄いのを何とか表現方法で誤魔化し、やたらと専門用語を使い粉飾する事で、相手に自分を大きく
見せようとする「隠された意図」がソコにはあるのだが、片岡聡さんの表現を見ると、エコラリア
で難解な文章を採用しながら「隠された意図」つまり「見栄を張る」と言う様な所は見られない。
つまり、難解そうに書く事が「エコラリア」で習い性になってしまっているが、ソコにある筈の
「隠された意図」までは全く気付かずに、形式だけを真似ている、そう感じさせる文章だ。
これが、さらに実業の世界であったり、ハッペやフリスやウイングの様にさらに学問を
追及する人間の論文は、専門用語が増えはするが、年を重ねるにつれ分かりやすくなる傾向
になるんだ。ゴマかそうとしないからだね。
片岡聡さんが、当事者活動を通じて自分自身が「概念」を理解していない事を知る時が来れば、
おのずと平易で簡素で分かりやすい文章を書いてくれる様になるだろう。
それを大いに期待したい。
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【自閉症テレビ33】言われた事が出来ない
片岡聡さんの聞くのまとめ [聞く]
片岡聡さんのスライド29、30を見ると
自分ではどうしようも無い生体的悩みを持っている事が良く分かる。
その片岡聡さんが持つ悩みを、この講演の内容に絡めて
その原因を安易に自閉症に求めて結論付けているが、
厳密に検証すると前に述べた様に全てが自閉症を原因とするモノでは無い。
ただ、片岡聡さんが持つ先天的な悩みが相当大きい事は良く分かる。
私も妻も知能が高い自閉症であるし、自閉症を起因としない、
脳機能の障害と思われるモノが多くある。
以前、専門医に「自閉症の小奇形」について聞いたところ「小奇形は多いのよ」と一言で済まされて
しまった。見て分かる小奇形だけでは無く、脳内の小奇形及び、
脳の機能障害は、ほとんどの自閉症が持っているのでは無いか。
自閉症に生まれ、東京大学に行く知能を持ちながら、
自閉症以外の「感覚の敏感性」に悩まされ続けた片岡聡さん。
後に解説するが、最近「アスペルガー症候群」とカミングアウトした
あるオリンピアンの事を考えると、
尚更、「自閉症が自閉症であるとする三つ組の障害」と自閉症が悩まされている、
その他の付属した障害との明確な区分、区分け、明確化の必要性について思いを馳せるのだ。
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【自閉症テレビ29】自閉症ファンタジー
片岡聡さんの聞きたくない [聞く]
片岡聡さんが感覚過敏と決めつけてしまっている事については、
私は別の認識もありこちらとこちらで詳しく書いている。
無論、片岡聡さんの感じた事を尊重した上での私の考えだが、さらにスライド31、32について考えてみる。
片岡聡さんの悩みの種、騒音なのか話し声なのか日差しなのか風なのかは分からないが、
とにかくその悩みの種から逃れられない。
その事を片岡聡さんは「感覚過敏」の一言で済ましているが、妻を観察していても同様な事がある。
それは「感覚過敏」の一言では説明しきれないし正常な人たちに理解して貰えない。
感覚の敏感性も見られるが、それと同時に「こだわり」もある。この「こだわり」とは何か。
こちらでも解説しているが、英文の論文上はFix、これが日本語では「こだわり」。
しかし、自閉症児自閉症者を観察してその行動を見ると、どうも
「囚われ」あるいはもっとくだけた表現でいうと「ドツボにはまる」と言ったほうが分かって貰えそうな気がする。
つまり、感覚の敏感性も相まって、
何かにに囚われてしまって、仕事すら出来なくなる状態。
と、表現するのが相応しい。妻を観察し自分を顧みて考えても上記の様に表現する事が
やはり最もふさわしいと思うのだ。
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【自閉症テレビ11】ホントの診断自閉症
片岡聡さんが聞こえた話 [聞く]
私が最も重要だと考える、片岡聡さんの当事者の話スライド37。
この片岡聡さんのPTSDによるフラッシュバックと幻聴を取り違えられ向精神薬を処方された?のは実体験と思われる。
自閉症者が、本来持っている知能からは考えられない程
自分の事を上手く説明出来ない事から、この間違いは数多く報告されている。
例えば、「部屋に居ない人の声が聞こえる」に「YES」と答えるのだが、隣の部屋の人の声だったと
言う例が顕著だ。
片岡聡さんも、自分がその時感じたまま医者に言っただけなのに、医者は、「幻聴」と判断し向精神薬を処方する。
一方、大量に居るネット上の統合失調症の患者は、幻聴幻覚を持ちながらも
「アスペルガーと診断された」と主張する。
スウェーデンでは1万人のうちアスペルガーが38人。本当に、日本にだけそんなに大量に知能が高い
自閉症者が存在するのか。精神科医も専門家だ。PTSDを上手く説明出来ない患者に向精神薬を投与し、
悪影響が出たとすれば、次の選択肢は「自閉症者では無いか」と疑う事になるはずだ。
現実は、統合失調症に慣れている精神科医でも、滅多にホンモノの自閉症者に出会うケースが無いから、
自閉症者に向精神薬を投与するという間違いを犯してしまう。
つまり、ネット上では「自称アスペ」が氾濫しているが、医療の現場では、あくまでレアケース。まだまだホンモノの知能の高い自閉症者に出会う事が珍しく、さらに実情が理解されていない事が如実に表れているのだ。
統合失調症であれば向精神薬は必需品だが、自閉症スペクトルであれば向精神薬は百害あって一利無し
なのである。
動画の方でも色々話してるから見てね
【自閉症テレビ15】統合失調症と自閉症の謎1