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特別支援教育 その2 [新規記事]

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前回支援級の事を書きました。支援級の対象児童をどの様な生徒と見なしているか分かりませんが、
こと自閉症アスペルガーの子供の事を考えると、その数は非常に少ない事が分かりました。
今回は特別支援校へ通う自閉症児の事を考えて見ます。






今回も舞台は架空の10万人都市。
但し支援校の話ですから、千葉県の実数を架空の10万人都市に分散して考えました。





すると

知的障害の児童生徒   71.5人
知的と肢体不自由    7.5人   合計 79人
その内自閉症のカナー型 16.5人   1学年辺り 1.8人

つまり、10万人都市から毎年2人の自閉症児が特別支援校へ入学し通うと言う事です。





では、支援校へ通わせてみましょう。地方都市ですから車に頼らざるを得ません。
片道1時間掛かるとしましょう。朝往復2時間。夕往復2時間。
車で送り迎えすると1日4時間運転しっぱなしです。片道30キロとしても1日120キロ走行。
ガソリンがリッター20キロ走るとしても、月に120リットル以上ガソリンを消費。
リッター150円でも約2万円ガソリン代に掛かります。
(2023年8月6日追記 自治体により出るそうです出るそうです)




自閉症児を育てるのだけでも大変なのに、学校へ通わせるだけでこんなに大変。





私はバスで支援校へ通える大田区に居ましたから、都心から一歩離れるとこれ程過酷な生活があると
今初めて知りました。





自閉症児の大変さ。これを肢体不自由と知的障害を併せ持つ子供と同等のケア、人員の配置を
提案する予定だったのですが、通学の大変さだけで今回はギブアップです。





地方の自閉症児、いや全ての障害児とその親達が、どれ程の苦難を乗り越えているのか。
さらに、障害児の隔離教育が問題化し、寮の廃止が始まっている様です。
特別支援校の寮が廃止になって、生活が立ち行かない家族も出て来るのでは無いでしょうか。
学校の近くへの転居か、転職か、それとも別居か。それ以外の手立てってありますか?





さらに、18才になり支援校を卒業するとまた1つの難関。
障害が重く、支援施設を頼らざるを得ない。実際に施設を探しても、症状を聞くと断られます。
自宅で一緒に住みたいのは山々。しかし、生活が立ち行きません。施設を探してもドコもダメ。
これが実態です。

親が将来を悲観して、子供を殺すのも分かります。
リンクした様な事件はずっと続いています。




そう言えば、私が偽自閉症ニキリンコ問題に声を上げたのも、講演会数日前に心中事件があった事が
切っ掛けだったのを思い出しました。(自閉症カンファレンス2002 心中事件に寄せて)

754.png




胸が痛むだけで、何の知恵も浮かびません。そう言えば私はこんな事を言われました。

801.jpg

これは内閣府障害者施策委員である辻井正次中京大教授(ニキリンコ推薦者)より頂いたメールです。
こういう人が日本の障害者行政に携わっている事を思い出しました。

名称の変更がそんなに重要な仕事でしょうか。胸くそ悪いのと、障害児を持つ家庭を思う胸の痛みで
しばらく寝られそうにもありません。


つづく

【自閉症テレビ19】消せない怒り


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