IQ129もありながら、指差しが出来ないアスペルガー症候群の妻。






その妻の指差しをタネに色々考えて多くの事が分かりました。そこで一旦まとめてみます。



1.自閉症児は指差しをしない(周知の事実)
2.アスペルガー症候群で知能が高くても指差しが出来ない。
3.コミュニケーションの手段としての指差しは出来ないが、目をつぶり自分の為の指差しは出来る。
4.3.により、注意共有が出来ない事が明白になった。
5.注意共有とはSAM(Shared Attention Mechanism)の事である。
6.SAMを持たないアスペルガー症候群(私)は指差しが出来るがコミュニケーションとして
  成立しているのでは無く3点計測の一種として理解、獲得した。

注7. 3.で見る様に目をつぶると指差しが出来る。
    これは視覚情報がジャマをしていると強く感じられる。
    自閉症児は視覚優先という情報を断片的に理解すると非常に危険。
    視覚情報は優位に働く場合もあるし、阻害に働く場合もある。
    その視覚優先を安易に利用し、絵カードで自閉症児をコントロールして
    子供を壊した実例があるからだ。






妻が出来なかった指差しを分析して行くと、図らずもSAMの欠陥に結論が行き着きました。



実際に指差しの実験をやってみて、こどもに「心理的要求・心理的負担」つまり、
「憶えてくれるとおかあさんが嬉しいんだよ」とか
「憶えないとお父さんが悲しむよ」と言う様な心理的な要求をしなければ
指差しゲームは楽しいモノですし、学校でも戸惑う事が少ないかもしれません。






ただ、基本的に「指差しは出来ないモノ」と理解しておいて下さい。
その理由は次以降で解説します。



【自閉症テレビ25】自閉症のサンプルは?