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冬の日差し [見る]

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部屋に差し込む冬の日差しは自然の恵みだ。
誰もがその日差しに癒やされ、実際に遠赤外線効果も認められる。



私も、冬の朝は少しでも太陽の恵みを部屋の中に取り込もうとブラインドを開ける。



すると、妻がすぐブラインドを閉じてしまう。
「なんでブラインド閉めるの?」「だって、まぶしいんだもん」



このやり取りは、結婚して以来延々30年くり返してきた。「なんでかなーー」
58才で失職し、以来就職出来なかったので、
妻の行動を観察していてやっと原因が分かった



「感覚過敏」じゃあ無いよ。
自称自閉症だとここで「私は感覚過敏だったのです」となるんだけど、ココはリアルの場








妻が、冬の日差しが差し込んでいる部屋に入ると、まるで囚われた様に日差しを見つめる。
それも、日が差したところを見るのでは無く、太陽の方向に顔を向け、じっと見ている。



「まぶしいよ。まぶしいよ」
そりゃ、そんなに太陽の方を見上げたらまぶしいよ。まぶしいに決まってるじゃん。
まぶしいどころか、網膜が焼けちゃうよ。



「日が差している時は、反対側を見るとイイよ」
「日が差している時は、背中や腰を向けてごらん。あったかくて気持ちイイよ」



どんなに、代替えの方法を伝えても、絶対納得しない。そりゃそうだ。私も妻も自閉症だ。

結局、ブラインドの角度を調整して、お互い妥協できる様にした。



冬の日差しがまぶしくて許せない妻だが、直射日光の中でも平気で野良仕事をする。
一旦外へ出ると全く日差しのまぶしさは気にしないし気にならない。
これが、自閉症のリアルなんだ。








が冬の日差しをまぶしいと言うのは、どうも「明暗差」にある様だ。
明暗差が強い部屋に入ると、普通は目を守るためにも、無意識に暗い所を見るようにする。
明るい所を見ると目がつぶれちゃうからね。



しかし、妻は自閉症だから、その「明るい部分」に目が引きつけられ
そこから目を離せなくなってしまう
これは「無遠慮な視線」と呼ばれるモノと同じ構造だ。



いくら明るい部分に目が引きつけられたとしても、見続けたら網膜が焼けちゃう。
それを防ぐには、ブラインドを閉めるしかない。
だから、妻は毎朝ブラインドを閉める。私は開ける。そして妻が閉める。こう言う毎日だ。

結局、ブラインドの角度を調整して、お互い妥協できる様にした。






これが、自閉症者と暮らすリアルであり、自閉症児のリアルだ。
「私は感覚過敏で困っています」「私の息子も感覚過敏です」とはならないんだな。
こういう文章を書く人は、ネットライターか、人の話をネタにしている人だろうね。
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夏の日差し [見る]

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高校2年。私はその頃九州福岡の西南学院高校へ行っていた。下宿生活だ。



下宿生活は不便な事が多く、風呂に入るのも順番待ち。下宿人は20人以上いるから、
結局1週間に1度しか風呂に入ってなかった。



その頃も忘れ物王だったし、洗濯が乾かず体操服を用意出来ない時もある。
そんな時、体育祭の全体練習があった。
制服でも良いから体操だけでも参加しろと言う呼びかけで、黒い学生服のまま参加した。




体操を始める段取りで、一部から笑い声が起きた。
1度目が引き金になって、段取りが進んだ中もう一度爆笑が起き、なかなか収まらない。



そこで、体育教師が怒り出した。「静かにしろ!笑うな!制服の上を脱げ!」
体操着の団体の中、黒い制服姿がチラホラ。気になったのだろう。




私はその日、制服の下はラガーシャツ、あか、白、青、黒、巾が5センチぐらいある太巾の
ボーダー柄のラガーシャツを着ていた。




黒い制服を脱いだら、それこそ私だけが目立って目立ってしょうが無い。
それでも始めようとしたら、まだ教師が怒っている。「笑うな!」「上半身裸になれ!」




今度は裸だ。しかし、教師の怒りはまだ収まらない。




「こらー、そこー、笑うな-」ついに怒りが頂点に達し、
体育教師が教壇を飛び降りこちらに向かってきた。
誰も笑ってないのに、皆凍り付く。




ここまで教壇から30mぐらい。ズンズン一直線でこっちへ向かって歩いてくる。
「いつまで笑ってんだ!」




この期に及んで一体ドコのドイツが笑ってるんだろう。それにしても度胸のいい奴だ。
教師はコチラを睨みながら、どんどん近づく。
誰だ、だれだ。笑ってるヤツはダレだ。




私の方をじっと睨みながら来た教師は、私の目前3mぐらいで突然顔色を変え、
余所を向いて、私の横を通り過ぎた。




私の横を2mほど通り過ぎてから「いいか。 笑うなよ」と一言言ってから
きびすを返し教壇に戻り、体操を終え、体育祭の予行演習は終わった。




「アイツ、オレがまぶしくて目をしかめてたら、笑ってるって勘違いしたんじゃ無いかな」
体操が終わり、教室へ帰るすがら同級生に話しかけたが、イエスでもノーでも無かった。




ピーカンの雲一つ無い直射日光の中でも、平気で野良仕事をする妻に比べ、
私は日差しが強い日は、まぶしくってしょうが無い。
サングラスを何本買っても、サングラスを掛けたい時に手元にあった試しが無いから、
サングラスを掛けたくても掛けられない。




だから、晴れた日はいつも目をしかめている。まぶしいからね。
私がまぶしがっている顔は、私が見ても笑っているように見える。




だって、まぶしいんだもん。  

だからって「私は感覚過敏です」とは言わないよ。当事者だから。





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黒い目 茶色い目 [見る]

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むかし自閉症か否か、なんの手掛かりも理論的な裏付けが無かった頃、
「あの子は可愛いから自閉症だ」と言う様な見方を現場でしていた。



一見根拠が無いようだが、私には頷ける所がある。
それは、自閉症の子供のひとみが、真っ黒で大きく開いているのが特徴だからだ。



人が、人に対して好意、興味を抱くと瞳が開くことが知られている。
それを本能的に知る「ヒト」は、ひとみが大きい人を好ましく可愛らしく感じる。

その心理を利用するのがアイドルで、コンタクトを入れたり瞳が大きく見える様にテクニックを尽くす。



ひとみが大きく開いている自閉症。つまり黒い目を持つのは私だ。



一方、妻はひとみが極端に小さく、いつも閉じていて茶色い目を持つ自閉症だ。



共通するのは、ひとみの開き方が正常では無い事。

わたしのひとみは、普通より開きすぎていて、妻のひとみは普通より閉じすぎている。
これは、脳からの制御がうまく出来ていない証拠でもある。



茶色い目を持つ妻は、部屋の中でもまぶしいまぶしいをくり返すくせに、
カンカン照りの屋外で帽子も被らず平気で仕事を続けることが出来る。



黒い目を持つ私は、薄暗い部屋でもほとんど暗いと感じることは無いが、
外へ出ると、まぶしくってしょうが無い



これ程、両極端に居ながら、同じ自閉症。
同じ自閉症だからこそ、どちらも両極端なのか。



この事を、評論家、学者が「感覚過敏」と総称するのはあるだろう。



だからといって、「私は自閉症だから感覚過敏なのです」とは絶対ならない!



何故なら、それらは自分の事であって、あたかも他人が見たような表現はしないし、
出来ないからなのだ。

「感覚過敏」は概念であり、自閉症は概念を理解出来ない
さらに、マインドブラインドネスなんだから、あたかも外から自分を見るような表現
できないのである。



それが出来ると言う事は、自閉症、自閉症スペクトルでは無いと言う証明なのだ。



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茶色い目 [見る]

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自閉症で茶色い目の子供の記述は見たことが無い。
ただ、診断済みの子供が集まる会で、やはり茶色い目の女の子を見たことがある。



私の妻は茶色い目を持つ。これは光彩がいつも小さいので、目が茶色との印象が強いのだ。



光彩が小さいだけでは無い。
こどもが身近な実験とするのが、光彩の開閉。暗い所へ行くと光彩が開くし、光をあてると縮まる。
最も身近で誰もが体験できる実験だ。
その中で、片目を手で覆うという実験がある。


人間が目を開いた状態で、片目だけ手で覆うと、反射神経でもう一つの目の光彩も開くという実験。
これも、どんなこどもでも1度はやってみたことがあるだろう。




ところが、妻は両目を開けたまま、片目を覆ってもさほど光彩が開かない。
ほとんどと言っていいくらい変化が起きないのだ。

専門医の判断が必要なのだが、目の身体障害に含まれるのだろうか。
それとも、視神経の反射の問題か。それとも脳内の反射能力の障害なのか。

何れにしても、誰もが反応する光彩の変化が、妻には殆ど起きない。




私たち夫婦は自閉症として同じカテゴリーに居ながら、その状態の表出の仕方は両極端にある。
だからこそ、毎日が発見で面白いのだが、その自閉症の両極端の表出は、同一人物上では存在しない。



つまり、黒い目の特徴を持つ私が、時として茶色い目の特徴を持つことはあり得ない。
黒い目であれば一生黒い目の自閉症であり、茶色い目の自閉症の妻は一生茶色い目のままだ。



以前、同じ室内で目玉をふたりで見比べた事があるが、その時の差をザックリ数値化してみる。



私の一番大きなひとみの直径4ミリぐらい。
妻の一番小さなひとみの直径1ミリぐらい。

同じ室内で大きくなったり小さくなったりの最大値の差。



もし、これが本当に数値化出来たなら、光彩の面積は半径の二乗に比例するから、
妻は私の1/16の情報量、両目で1/256の情報量しか取り込めない事になる。



そうなると、頷けることがある。
妻は、全く人の顔を覚えることが出来ないのだ。
だから、それ以外にバッグの色や髪の毛の長さも憶えそれらを手掛かりに顔を思い出すが、
ずっと相づちをうち、話が終わっても「あの人誰だっけ」と言う事がある。



一方黒い目の私は、嫌になる程顔を覚えてしまって、全く無関係の滅多に行かないスーパーの
パートのおばさんの顔まで覚えてしまう。




「自閉症児は視覚優先。だからこうすれば良いのです」
と、療育関係者はドコかの論文や書籍の聞きかじりで、勝手な方式を作り出すが、
その自閉症児自体、これほど違うことを、関係者の誰が知っているだろう。

あなたの子供を預けるのは、本当に信頼の出来る場所ですか?



自殺未遂に追い込まれた自閉症のこどもが現実に居るのです。忘れないで下さい。
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ピカチュウ [見る]

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「発達障害で感覚過敏です」って大変だね。
私たち夫婦は診断済みだが、感覚過敏(Hypersensitivity)は無い。
感覚の敏感性(sensory sensitivity)はあるみたいだけどね。





もうずいぶん前になるんだけど、テレビ東京でピカチュウが大ブームの頃
テレビ放送を見ていたら、子供がてんかんを起こしたと言う事件があったんだ。




それは、アニメの光の点滅があまりに激しくて、その光刺激でてんかんを引き起こした。




以来、アニメの明暗の激しい差について規制が掛かったんだ。




実は、その当日、その番組を私たち夫婦も見ていたんだ。
午後6時位でどこも見る番組が無い。それでピカチュウを見てたんだな。
まあ、それ位良く出来た番組だったんだ。




見た後、妻が「何だかイライラする」ってうろついているんだよ。
何とか夜になって、落ち着いて寝たんだけど、
その後、報道を見てすぐ思い出した




あっ!この番組見た!あの日もの凄くイライラしてなんでこんなに
イライラするのか不思議だったんだ!あのテレビのせいだったんだ!」




妻はもう大人で40過ぎだったからその程度で済んだけど、
子供の頃だったら光刺激てんかんを発症していたかもしれない。




光刺激てんかんは、番組上の明暗反応で起きた。
そう言えば、妻は冬の日差しが差すと「まぶしい、まぶしい」をくり返す。





以前書いたが、これは部屋の中の明暗差に反応しているのでは無いかという、
私の仮説の解説だったが、ピカチュウの話を思い出すと、
冬の日差しの明暗差が子供達の光刺激てんかんに通じる刺激を与えると考えると
あれ程反応するのも、理解出来る。





「感覚過敏ごっこ」はさて置いて、
現実の感覚の敏感性(sensory sensitivity)を調べていけば、
やがて原因を発見出来る





いつかその日が、その話が自由に出来る日が来て欲しい





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