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お読み下さるみなさまへ

元々は、都通研(東京都障害者通所活動施設職員研究会)で行い好評を博したアクティヴィティでした。

例のスラップ訴訟によって中断を余儀なくされていたものを、ここに復活(復刻)します。
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片岡聡さんの聞いてるモノ [聞く]

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これも片岡聡さんの当事者としての発表スライド8から。



前回、コミュニケーションの上での
選択的な声の抽出について書いたが、
今日の片岡聡さんのトイレでの携帯電話の話もこれに関わる。



前提条件として、スマホや携帯の場合、音が出る穴を耳の穴に
キチンと合わせないと、耳で穴をふさいでしまう場合がある。



妻の場合、そもそもコレが苦手で、昔の大型の固定電話なら、
海外営業の最前線で働いた杵柄で、耳にぴたっと合わせられるが、
様子を観察していると、スマホを耳に合わせる事が大変苦手だ。



だから、「聞こえない聞こえない」と言いながら、顔をグイグイ
スマホに押しつけると、今度は顔でピポパピポパとキーを押してしまう。
結局高い値段で買ったスマホは捨ててしまった。



話は逸れたが、昔固定電話で顧客とやりとりしていた頃、
デスクの周りには課長から係長から同僚まで、
全員がその内容に聞き耳を立てていた。



その話が、自分の思惑と違う方向に行きそうに思うと、
口々に「ダメダメ、そんな事言っちゃダメ、後から電話って答えろ!」
とか、「さっさとOK貰っちゃえ。向こうの都合なんかイイから!」
と、外野がやたらと口を出し、新人はそれを聞きながら、
話をしなければ一人前扱いされなかった。



しかし、そんなやりとりは妻が最も苦手な事だったのだ。



つづく・・・



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片岡聡さんの聞く [聞く]

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片岡聡さんの当事者の発表スライドがあまりに面白いので、
予定を変更して「聞く」の話へ。




スライド8に園児の声が洪水の音に聞こえたと言う話。



これは、非常に重要な事項を含む事例だと私は考える。



人間は、不思議なモノで、例えばパチンコ屋の騒音の中でも、
工場の中でも、それこそ片岡聡さんが言う洪水の中でも、
「選択的に音を聞き分け」会話をする事が出来る。



この能力はその状況下では選択的に音を聞き分けられても、
これが一旦録音されると、すべて同じ騒音に掻き消されて
聞き取れなくなる。



それこそ、現場ではもっと騒音が大きかったのに、キチンと
聞き取れて、さらにその場で会話をしていたのだ。



つまり、音を聞き分けるのは、音の大きさでは無く、
コミュニケーションの一つのパーツとしての声だから、騒音の中でも、
コミュニケーションの一部の声を選択して聞き出す事が出来たのだ。



ところが、録音になるとコミュニケーションツールの声では無く、
騒音と同等の価値しか無い音の一種として声が存在するから、
簡単には聞き分ける事が出来なくなる



つまり、正常な人でも、
一旦コミュニケーションの糸を切ってしまえば
声といえども、騒音と同じ音になる



ここからは、想像になってしまうのだが、恐らく片岡聡さんは
自閉症の子供としても、言葉がおそく、仮に言葉を発する様になっても、
コミュニケーションの道具として、使える様になったのは、
相当遅かったと思われる。



保育園に行っていた頃は、
声が時にはコミュニケーションツールになる
事を全く分かっていないから、園児の声だろうが、犬の吠え声だろうが
洪水だろうが、同じ騒音にしか聞こえないし、
その価値も同等でしか無い



だから、今振り返っても、「園児の声が洪水」と言う表現になる。



実は、私の妻が片岡聡さんと同じタイプで、発語は異様に早かったのだが、
それはオウムのオウム返しと同じエコラリアが成した技



片岡聡さんの様に「洪水」とは表現しないが、騒音(特に人の声の渦)の中で
選択的な声の抽出なんて器用な事は全く出来ず、駅で名前を連呼しようと、
デパートで呼び出しを掛けようと、とにかく聞き分けと言う事が出来ないし、
人間の騒音、人出の多いところに行くとすぐ弱ってしまう



つづく・・・



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見るの付録 [見る]

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私は子供の頃から脳貧血?に悩まされていた。



学校で「起立!」の声と共に立ち上がると、いつも頭がクラクラした。
両手を左右に開きイカが泳ぐような格好をしてフラフラするから、
ひょうきん者だと思われていたかもしれない。



「あっち見て」と言われて、振り返る時も頭がクラクラした。



ある日、「もっとゆっくり立ち上がりなさい」と言われ、
ゆっくり立ち上がる様にしたら大分良くなった。
振り返る時もゆっくり振り返る様にしてクラクラしなくなった。



実は、妻と知り合った時、妻ももの凄い早さで振り返るのを見て
驚いた。



聞くと、やはり頭がクラクラするという。
もう25才過ぎているのに、まだそんな状態。
急に振り返るのを止める様に言ったが、少しは良くなったかな?



ある自閉症児の集まりでは、話の度に子供達が全く同じタイミング
同じ速度で、右へ左へ頭を向けるのが可笑しいほどだった。



みんな、頭をクルッとまるでトリが振り返る様に勢いよく向ける。
それも驚く程一斉に動くんだ。



私も、妻も彼らと全く同じだ。 クルックルッ。



誰も言わないが、「自閉症児は同時に二つの事が出来ない」を
見事に表した行動なんだ。



正常な人、正常な子供は、「ハイ、こっち見て」と言われると、
顔の向きが変わると同時に、目玉もそちらに向くから、
そんなに極端に頭をクルックルッと回さない。



ところが、自閉症の子供、自閉症の大人である妻を観察すると、
目玉は顔の正面を向いて固定したまま、頭だけを回してそちらを向く。



だから、常に言われた方向に顔がキチンと正対するのが特徴なんだ。



そんなに激しく頭を回したら、クラクラするよ。



「こっちを向いて」と言われたら、もう少しゆっくり顔を向ける様に
子供達に教えてあげて下さい。



間違っても、正常な子供と同じ様に、頭と目玉を一緒に動かせなーんて
出来ない事をやらせようとしないでね。
出来ない事をやらせると療育と同じで子供が壊れるからね。

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片岡聡さんの見たモノ [見る]

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さて、やっと本題。
スライド40で片岡聡さんが「感覚過敏」と訴える現象



講演会では医師による補足説明がなされているのかもしれないが、
このスライド原稿では分からないので、私の解釈を勝手ながら。



片岡聡さんが「光が急にまぶしくなりスマホの画面も見えなくなる」
と訴えている。



片岡聡さんが訴えているんだから、
その症状が出ているのは間違い無い
ただし、
同様の診断を受けている私にはその症状は出ない



つまり、この時点で
「ASDの感覚過敏症状」とは言えないと言う事。



では、原因は何か。
この講演会の席に同席した医師たちもそうだろうが、
私もその原因は「てんかん」に依るモノだと考えるのが自然だ。



私たち自閉症と、てんかんは非常に近い親戚筋の様で、
医学的に「てんかん」と診断される程昏倒などの症状が出なくても
微細な、小さな、目に見えない様な「てんかん」
を起こしていると
考えさせられる事が非常に多い



実際、私と違い私の妻は、ずっと片岡聡さんに近い様で、
以前にも書いたが、ピカチュウのテレビ番組を見て、
「光刺激てんかん」を起こしたと思わせる行動を取った。



この、「見えない(隠れた)小さなてんかん」
について、言及している医師は知らないが、私が妻を35年観察し続け、
「てんかん」では無いか?と思う行動は、妻を参考に振り返ると、
私にもあるのだ



片岡聡さんの「光刺激による反応」の原因は
自閉症にあるのでは無く「てんかん」にあるのである。



だから、片岡聡さんの症状について、
言葉を話す自閉症者にその症状の情報を求めても無駄に終わる。



この症状に真剣に向かい合う気持ちがあるなら
「てんかん」の子供達のデータを集め、それに対する薬種を探し、
その上で、自閉症という特殊な脳みそを持つか片岡聡さんが、
どの薬に対してどう反応するか



言葉を持つ知性を持つ自閉症に対して実験をして初めて
人より異常に効きが良いとか、効きが悪いとか、副作用が出るとか
でないとかが分かるのだ。



もし、ここで
「抗てんかん薬」の投薬例が詳細にデータが取れれば
言葉を持たない多くの自閉症のこども達にも
有効に投薬する事が出来るのだ。



だからこそ、ニセモノのなりきり当事者が存在してはいけないのだ。
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片岡聡さんの言葉の選び方 [見る]

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この原稿を書く前にもう一度読み返してみた



するとスライド31にこうある。
「感覚過敏」というよりも
健常者にとっては問題ない感覚刺激によって
思考が中断するほどの影響をうけるというのが実態







まさしく私が常々訴えている「感覚過敏」
「自閉症児の感覚の敏感性」の違いを片岡聡さんも
きちんと認識した上で訴えている。







では何故片岡聡さんは、「感覚過敏」と表現しているのか。







これもマインドブラインドネス、自閉症の特徴で、
1.本質的に言語を使用するコミュニケーションは出来ない
2.コミュニケーションを求められるので、知能で対応する
3.本来持たない言語は、広く使われている用語を使いたがる

結果4.その単語の概念を精密に理解していないのに、
    頻繁に使われている単語を反射的に使ってしまう

検証5.端的な例が「生きづらい」
    片岡聡さんは本当に正常な人たちが言う
    「生きづらい」という概念を理解しているか
    「生きづらい」とはどの様な事か
    なぜ正常は人は「生きづらい」と言うだけで
    お互い「共感」できるのか
    その「共感」を理解した上で片岡さんは
    「生きづらさ」を使っているか









ちなみに想像力が欠如している私は
(注:他者のココロの理解が出来ない)
「生きづらい」と言われても全く
共感も理解も出来ず「?」となる。







「生きづらい」ってどう言う事?
「生きづらい」ってロヒンギャ難民より凄い環境?
「生きづらい」ってそんなに生命の危機状況が日本にあるんだ。




という風になっちゃって、思考停止になっちゃうんだ








でも、片岡聡さんがそれらの単語を採用するのも
私たち夫婦には良く分かる









何故なら、それ程片岡聡さんが「学校教育」の場で
徹底的に「ココロ」の教育を叩き込まれてきたからね。









ある意味私たち夫婦よりも過酷な時代だったのだろう
「想像がつく」よ。


つづく・・・
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片岡聡さんと同じ事違う事 [見る]

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片岡聡さんも私たち夫婦も同じ自閉症三つ組の障害
が完備したマインドブラインドネスだ。



一番の問題はマインドブラインドネスであるが故に、
自分自身の状態が「誰にもある事」なのか、
私、或いは片岡さんだけに起きている事が分からない事なのだ。



だから、自分の感覚過敏について、補装具を付けて初めて
自分が大変だった事に気付いたと言う事になる。
本来は、周囲の誰かが気付いて「この子は感覚過敏だ」と
認識されればその子の環境は配慮され格段に環境は良くなる。



片岡さんの講演を聴いた訳では無いので、詳細まで分からないが、
片岡さんの言う「感覚過敏」の例には二つの原因が考えられる。



ひとつは、少しだけ触れられているが、てんかんを原因とするモノ。
もう一つは、まさしく自閉症の特性が原因となっているモノ。





トイレで携帯を受けていた事は、自閉症マインドブラインドネス
理論に裏打ちされた行動であり、理論的に解説できる行動。
これについては、「聞く」の項目で詳しく解説します。



そして、今のテーマは片岡聡さんが見るモノがテーマ。



次にその内容に踏み込みます。

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