SSブログ

自閉症のサンプルとして [私の話(生育歴)]

リス診断書.jpg

自閉症の話をする時、最も重要なのがサンプルをどうするかと言う事だ。



ニキリンコや、泉流星の様な、「普通人」が書面から得た知識で自閉症を装った自閉症像
自閉症の気持ち」は、あくまで「普通人が思いつく自閉症の気持ち」であり、
それは、今まで何十年も自閉症に関わった人たちが、ああだろうか、こうだろうかと
悩んだ事と何ら変わらず、何一つ自閉症に迫るモノでは無い。



つまり、誰でも思いつく思いつき」でしか無いと言う事だ。



私たちは、平成30年12月1日(金)現在、共に60才を過ぎた夫婦である。
追記:2023年9月2日(土)現在、共に66才を過ぎた夫婦。



本当に、奇跡的に巡り会い夫婦となった。
お互い相手の事を「変な人、変わり者」と思いながらも、何故か思考方法、考え方が同じ事から
意気投合結婚し一緒に住み続けている。



私は、父の仕事の関係で、西は福岡博多から北は北海道札幌まで全国各地を転校して歩いた。



ほぼ。2年に一度転校していたので、数多くの同級生と学生生活を送った。
通常、幼稚園、小学校、中学、高校、大学と多少関係する人数が増えて行くにしても、
延べ人数で言えば、それ程多くの人間と触れ合うモノでは無い事は、自分自身に置き換えれば
分かる事だと思う。



しかし、の場合、小学校は3校、中学は2校、高校も2校、間に中学予備校にも行った。
延べ人数で言えば、一クラス40人として、普通なら、小中高と40×3=120 大学は多めで60
合計180人ぐらいの人と関係性があると見れば良いか。
私の場合は、40×3+40×2+40×2+40+60=380人およそ2倍の生徒を間近で見てきている。



知能が低く養護学校へ通っている自閉症の仲間の事を考えると、
医学的見地から大規模調査をした自閉症の発生率600人にひとり
と言う数字も私の実感と一致する。



その経験から言っても、私の妻の様な変わった人に会った事は無いし、珍しい人であった事は
間違いない。



さらに、男女の自閉症の発生率8対1と言う事を考え合わせると、知能レベルが合い、
さらに自閉症であると言う事を考え合わせると、本当に幸運だったと思う。



私たちは、何とか社会に出て、自分自身を偽り「全く普通の人」として会社で働き、
そこで出会い、結婚し、給料を貰い生活をしていた。




しかし、物事そんな簡単に行かない。
特に私の「普通の人」としての偽り方は尋常では無かったから、直ぐに壊れた



3年で会社を辞め、別会社へ移籍。
しかし、そこも2年辞め、今度は自営業へ。



何とか誤魔化していたが、手持ちの駒であった「鬱病」の姿はどんどん形を見せ始め、
30代後半には殆ど働くに値する様な事もしていない



その間、がずっと家計を支え続けて来た。



ある日「オーちゃん、オーちゃん。ほら、ここ見てごらん」「・・何」
「ほら、ここにオーちゃんソックリな子供の事が書いてあるよ」

それは、ウタ・フリスの書籍の中にある「ちびっこ教授」の記述だった。




「そうだよ。俺は自閉症だって言ってるじゃん。ついでに言うけどひよこだって自閉症だよ」

ひよこと言うのは妻の呼び名だ。



その後、妻の自閉症熱はさらに加速度を増し、何が何でも診断を受けなければならない、
と言う所まで行った。



当時、自閉症の専門医と呼ばれる様な人は居なかったし、専門病院も無かった。
そんな中、子供用の自閉症専門クリニックが開設されたと聞きつけた妻は、無理矢理診察の
了解を取り付け、行く事になった



診察を受けようが受けまい自閉症が自閉症じゃ無くなる訳じゃないから、
鬱真っ盛り、最高潮に達していた私は、全く行く気は無かったが、妻の診察の為
クリニックへ行った。



妻の作戦は功を奏し、妻に付き合って何度か通ったクリニックで、遂に自ら鬱の診察を願い出た



ウタフリスが自閉症児の不思議の一つとして、抗うつ剤が少量で効くと言う特徴を掲げているが、
私もその例に漏れず、抗うつ剤が非常に良く効き、少しづつ生活が改善されてきた。




以来、抗うつ剤は20年飲み続け、お陰でヒトらしい生活を送る事が出来、
鬱の根本の原因である親戚とは完全に縁を切り、過去の連絡体系を一切遮断し、
とある田舎で、完全に夫婦二人だけ孤立した快適な生活を送る事が出来る様になった。



今後、さらに詳しい私たち夫婦のサンプルデータをアップロードしていきます。



つづく

【自閉症テレビ25】自閉症サンプル


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:健康

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント