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ガラスを引っ掻く音 [聞く]

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「発達障害で感覚過敏です」背中のタグ気になった事あるでしょ?誰でも1度はあるよね。
希に発達障害の人も背中のタグのネタを書いている。感覚過敏だからね。






それで感覚過敏って言うけど何が過敏なんだっけ。音に過敏イヤーパッドをするんだっけ。






でもね、1度でもイヤーパッドをしてみれば分かるけど、なんかLPレコード片面我慢するのが精一杯
先ず、耳全体を覆うだろ?耳の後ろ側をパッドの皮がすれるし、ほほもパッドの皮が密着してすれる。
耳は汗ばみ、耳全体が湿気の中ずっと居るんだ。とても我慢出来ない
感覚過敏の人は耳周りの感覚は超鈍感なんだね。






発達障害と言うけど、ほとんどの人が勘違いしている。勘違いのまま発達障害をやっている人が
居るから不思議だけどね。






発達障害、つまり発達の障害というのは、標準的な成長に対して成長の速度が極端に遅い
と言う事で、成長しないと言う事では無いんだ。






例えば、誰でも経験がある事。小学一年生になり、学校で黒板に字を書く時、キーとかキュキュッとか
言う音、窓ガラスを爪で引っ掻く音は、なんだか耳の奥がむず痒くなって、みんなで騒いだろ?






あのむず痒い音も、いつしかそれ程気にならなくなる






それは、小さな子供の頃は、聴覚神経と痒くなる神経が隣り合っていて
関係し合うけど、それが成長し身体が大きくなると、神経間の距離も開き
相互に関係し合いにくくなる






これが「成長」と言う事なんだ。






発達の障害の子供達も同様だ。成長が遅いだけで成長しているんだ。






ところが、「発達障害の感覚過敏」の人達は成長せずに、子供の感覚過敏そのまま
コピーした様に大人に当てはめられている。






私に言わせれば、それは「演じている」と言う事になる。






当然、真剣に感覚過敏に悩む人も居るが、それは別の病気を疑った方が良い。






発達の障害でも成長はするんだ。






但し、生まれつきの四肢欠損の子が成長しても手足が生えてこない様に自閉症の
マインドブラインドネスも成長してもマインドブラインドネスは変わらない。






残念だけど自閉症の部分は、齢をとっても自閉症のままなんだ。






それは、私を見れば明らかだ。






明らか・・かな?



【自閉症テレビ27】感覚過敏?のアスペルガー2


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ピカチュウ [見る]

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「発達障害で感覚過敏です」って大変だね。
私たち夫婦は診断済みだが、感覚過敏(Hypersensitivity)は無い。
感覚の敏感性(sensory sensitivity)はあるみたいだけどね。






もうずいぶん前になるんだけど、テレビ東京でピカチュウが大ブームの頃テレビ放送を見ていたら
子供がてんかんを起こしたと言う事件があったんだ。






それは、アニメの光の点滅があまりに激しくて、その光刺激でてんかんを引き起こした。






以来、アニメの明暗の激しい差について規制が掛かったんだ。






実は、その当日、その番組を私たち夫婦も見ていたんだ。午後6時位でどこも見る番組が無い。
それでピカチュウを見てたんだな。まあ、それ位良く出来た番組だったんだ。






見た後、妻が「何だかイライラする」ってうろついているんだよ。
何とか夜になって、落ち着いて寝たんだけど、その後、報道を見てすぐ思い出した






あっ!この番組見た!あの日もの凄くイライラしてなんでこんなに
イライラするのか不思議だったんだ!あのテレビのせいだったんだ!」




妻はもう大人で40過ぎだったからその程度で済んだけど、子供の頃だったら光刺激てんかん
を発症していたかもしれない。






光刺激てんかんは、番組上の明暗反応で起きた。そう言えば、妻は冬の日差しが差すと
「まぶしい、まぶしい」をくり返す。






以前書いたが、これは部屋の中の明暗差に反応しているのでは無いかという、私の仮説だったが、
ピカチュウの話を考えると冬の日差しの明暗差が子供達の光刺激てんかんに通じる刺激
を与えていたのか。それならあれ程反応するのも理解出来る。






「感覚過敏ごっこ」はさて置いて、現実の感覚の敏感性(sensory sensitivity)
調べていけば、やがて原因も発見出来る






いつかその日が、そんな話が自由に出来る日が来て欲しい



【自閉症テレビ17】アスペルガー薬と療育


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音質 [聞く]

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「発達障害で感覚過敏です」って言ってもニキリンコみたいに、他人が居る時だけ
「ギャー」っと叫んで耳をふさいでしゃがみ込んで普段は義理の両親とイイ嫁旅行
出かけられる人は便利だね。






残念ながら、私は生まれつきの自閉症、アスペルガー症候群だから他人が居ようがいまいが、
ヒトに見てられようがいまいが関係無い。生まれつきだからしょうが無い






テレビ放送の音作りのヒドさは書いたが、音質という問題もある。






むかしオーディオブームと言うのがあって、アンプだのスピーカーだの色んな種類が次々と新発売。
そして売れまくった。






オーディオと言うとスピーカーを買い換えると言うのが、音色が変わるので一番分かり易く素人受けも
したが、本質は歪みとの戦いだった。






不思議な事に、楽器をやっている人間でも、オーディオの音に鈍感な人間と非常に敏感な人間がいた。
ザックリ言うと、ミッキーマウスみたいに耳が立っている人は敏感だね。






WindowsXPの時代、パソコンのちゃちなスピーカーから出る音の素性が、非常に良くなり驚いた
歪みが少なくなっている事が一目瞭然。






ただ、当時パソコン本体から音を取り出すインターフェース、つまり内蔵アンプだったりイヤホン
ジャックから音を取り出すだったりの方法が確立されておらず、歪みの無い音源から、
歪み無く取り出すのは高価で面倒クサかった。






Windows7になる頃には、ようやくその手法が確立してきて、安価に取り出せる様になったが、
今度はWindows自体の音源処理がプアになり、音質が非常に悪くなった。






一部のマニアから文句が出たせいか、その後改善され、今は非常に良い音源が、Windows上で処理され
そのデジタル出力を安い中華アンプで再生すれば、1979年、今から40年前に50万円位掛けて揃えた
オーディオセットと同程度の音が3万円のセットで再現できる様になった。






ところがだ。先日Win10の最新バージョンに合わせ、アマゾンミュージックの再生プログラムを
インストールして再生してみたら、先祖返りしてWin7当時の悪い音で聞けない






Calm Radioと言うインターネットラジオは相変わらず高品質の音質で変わらないから、これは明らかに
アマゾンミュージックソフトの問題である事が分かる。






きっと「発達障害で感覚過敏」の連中も怒っているだろう。






本当か?



【自閉症テレビ17】アスペルガー薬と療育


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発達障害グレーゾーン のうそ [発達障害のウソ]

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「生きづらい私は発達障害グレーゾーンでした」



この中のうそを見抜ける人もやはりマスタークラス。

ではドコに嘘が潜んでいるのでしょう。

先ず「発達障害グレーゾーン」とはどの様な障害、どの様な状態でしょうか。
発達障害の該当者が一番多くなるDSM5の分類で考えてみましょう。



1.チック症、トゥレット症
  チックは、症状が出る、或いは出たか、出ないか。で判断する事は分かるでしょう。
  チックが出る様な出ない様なグレーゾーンである。と言うのは考えにくい事です。



2.吃音(コミュニケーション障害)
  吃音も、あるか無いかの判断ですから、グレーゾーンはありません。
  ここでコミュニケーション障害と出て来ますが、吃音の様にコミュニケーションツールとしての
  言語に於いて障害がある事を示す障害ですから、ほとんどの人が
  「コミュニケーション能力に問題がある」事と、医学上の
  「コミュニケーション障害」の意味を間違って使っている事も良く分かります。



3.限局性学習症/限局性学習障害(LD)
  これも、知能に比べ病的に字が読めない。字が書けない。足し算引き算が出来ない。と
  病的に出来ない事を表しますから、グレーゾーンとは言わないでしょう。



4.注意欠如・多動症/注意欠如・多動性障害
  これは、幼児の場合には皆活動的ですが、成長に伴い徐々に活動は収まってきます。
  小学4年生、第一次反抗期の頃この障害が目立ってきます。
  どのクラスにも、「落ち着きの無い子。騒々しい子」が2~3人は居たでしょう。
  そうです。彼らこそがそのADHDです。ハイパーとも言います。

  成績表には毎回「落ち着きなありません」と書かれ、中学高校とそのまま成長し、
  必ず何かしらの武勇伝を残しているでしょう。

  このくらい分かり易いので、これもグレーゾーンとはなりにくい。



5.自閉症、自閉症スペクトル
  では、このブログで扱う自閉症はどうでしょう。詳細は後日書きますが、一番分かり易い
  判定法は、18ヶ月の幼児は、他の動物と同じでカガミで自分の姿を見ても自分だと分かりません。
  ところが、22ヶ月を過ぎた子供は、カガミに写る姿を自分だと認知出来るのです。
  この時期に、「マインド」「自我」を獲得すると考えられ、医学判定に使われます。

  この18ヶ月以前の「マインド」を持てない人間の事を自閉症と言います。
  だから、「マインド」の点では私たち夫婦も知能が高くても動物と同じレベルにあるのです。

  さらに、自閉症は「生きづらさ」と言う概念を理解出来ませんから、生きづらいという人達は
  自閉症やそのグレーゾーンでは無い事が分かります。



6.知的能力障害群
  残るは、知能障害の人達です。この人達の何がグレーゾーンになるかと言うと、愛の手帳を
  貰えるか貰えないかの判定が「グレーゾーン」と言われる状態になります。
  その基準は、複合的なモノで簡単に判別できませんが、知能指数が75以下であるようです。

  確かに、知能指数78で愛の手帳が貰えない人は居るでしょう。
  さらに、一般企業に入社するのも難しそうです。アルバイトにしても、嫌な思いをするかも
  しれません。確かに考える迄も無く「生きづらい」のでしょう。




私は、「発達障害グレーゾーンで生きづらい」の嘘を検証しましたが、こうやって具体的に見ると
その表現の仕方は、ほとんどが嘘、間違った使い方、敢えて誤解を呼ぼうとする書き方ですが、
現在病院へ行き、検査を受け経過観察の途中で「強いて言えばグレーゾーン」の人を除けば、
「発達障害グレーゾーンで生きづらい」人が間違い無く存在する事が分かりました。  




「発達障害グレーゾーン」とは愛の手帳を貰えるかどうかの
瀬戸際に居る知能障害の人達の事だったのです。



【自閉症テレビ23】支援級全員ASD


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解説 犬神家の一族 [2002年自閉症カンファレンス講演会]

学校の怪談
その死 犬神家の一族

中一の三学期

三点倒立の実技試験であった。
球技がまったくダメな私が点数を稼げるのはマット運動ぐらいだから必死だ。
授業中にマスターできなかった私は、夜毎ふとんの上で、
母親にモニターしてもらい、頭頂部がへこむかと思われるほどの練習を重ね、
やっとのことでコツを掴み、試験に臨んだのだった。
試験は長いマットの上に、出席番号順に並ぶだけ並ばされ、笛の合図で一斉に倒立する。
私は最初のグループだったが、もちろん猛練習の甲斐あって楽々クリア。

しかし・・・・・・いくらたっても「やめっ!」の笛が聞こえない。
頭に血が昇る、マットはふとんほど柔らかくないので頭頂部は痛む。
いったいいつまでさせるんだろう、おかしい、と思った瞬間、
体育館にあのなじみの不気味な静寂が・・・・・

(あっ、やめっの合図なしなんだ)、私はパッと倒立をやめた。
ところが・・・・目に入ったのは逆さになった足、足、足、・・・みんなは延々と倒立し続けていた。
マットの真ん中であぐらをかいていた教師は、
「誰だっ!勝手にやめるやつは!」と怒鳴りながら立ち上がり、
「おいっ誰がやめろと言った!あっ、この野郎、おまえか
私はもう一度倒立しようとしたのだが、
「やらなくていいっ。そんな態度の悪いやつにはもう点数はやらないっ!」
と、またまたえんま帳に付けられる。
その学期の体育は本当に1だった。

注記:目の上のたんこぶ

   ネットや書籍上の自称発達障害の人達には全員必ず「気に掛けてくれた先生」がいる。

   私達夫婦も子供時代「先生が気に掛ける生徒」だったのだが、ニュアンスは全く違う。
   気に掛けると言うより気に障る、つまり「目を付けられた」が正確な所だろう。


   妻のこのエピソードを繰り返し繰り返し聞いている内に、意図が読めない私でもこの体育教師
   中島悟の意図は何となく分かってきた。(私も同じ様な体験をしてるからね)

   これも現役教師のコメントを聞きたいモノだ。我こそという方どうぞ。


   私の現在の解釈としてはこうだ。
   教師は成績を付けなければいけない。当時は特に1はクラスに二人必ず必要だと言われていた。
   授業中から目星を付けテストに臨む。
   実際やってみると、目星を付けた生徒が意外に出来ている。さて困った。
   生徒に「出来ればOK」とは言ったが急遽耐久テストへ変更だ。

   まってもまってもなかなか落伍しない。おっ、やっと一人。案の定コイツか。丁度良かった。
   殊更大げさに騒いでおくか「コラッ!やっぱりオマエか!」しめしめ、上手く行った。
   

犬神家の一族
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つづく

【自閉症テレビ33】出来ない事



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解説 ゴーゴンの呪い [2002年自閉症カンファレンス講演会]

学校の怪談
その参 ゴーゴンの呪い

中一の二学期の中間試験(応用が利かない)
試験官は担任の美術教師だった。
夏休み明けの席替えで、あみだくじにはずれた私の席は、教壇の真ん前である。
やがて目の前に人数分のプリントの束が置かれ、一枚取って後ろへと回す。
「えーっと、まだ早いので用紙は伏せておいて下さい」言いつつ教師が教壇に戻る。

私はプリントを裏返し、手を膝に置き、「始めっ」の合図を待つ。
合図を見逃すまいと美術教師の顔をじっと伺う。
向こうもこちらを見ているが、何の表情もない。
この美術教師は入学式直後のホームルームで、
黒板の上に飾ってある「根性」の額を見て鬼瓦のような顔になり
「俺は根性という言葉が大嫌いだ。はずせっ!」と生徒に命令した教師である。
そんな教師が至近距離で無言、無表情でいるのは不気味だ

見つめる、見つめ返す、見つめる、見つめ返す。
その距離1メートル弱。しかしいくら待っても「始め」の合図はない。

注記:
   「目を合わせないから発達障害」これは一時期大いに宣伝された事で、これを根拠に発達障害が
   爆発的に増殖した。
   どうも、統合失調症の患者グループが統合失調症を嫌って発達障害にすり替えよう、
   統合失調症という呼び名を消し去ろう、とした様だ。
   同時に、幻聴が聞こえる発達障害、幻覚がある発達障害と言う話まで蔓延していた。
   発達障害なら生まれつきの障害だから良い、統合失調症は自分のせいだから悪いと思うらしい。


   自閉症の特にカナー型の場合、なぜ目を合わせてくれないかと言うと、目を見る必要性を
   感じていないからだ。
   名前を呼ばれても聞こえているんだから目を見る必要はない
   ところが、「カラコロ」というデンデン太鼓の音は、「あれっ?」と気になるから見る。

   自分の名前は聞こえているし、自分の名前と分かり切っているから見る必要はないが、
   デンデン太鼓の音は気になる(不思議)から見るのだ。これ重要。

   ある程度知能が高い自閉症、つまり私の場合、4才と3ヶ月位まではカナー型の子供と同じ態度
   で、名前を呼ばれても一瞬見て「なんだ用は無いんだ」と手元に目を戻す。
   だから、その頃までの写真はレンズを見ていない。

   しかし、成長と共に知識として相手がカメラを持っているときはカメラを見る。と学習する。

   私達自閉症は、知能が低くても高くても根本的根源的本能として目でコミュニケーションを
   取る能力が欠けている。だからこその自閉症なのである。

   ではどうしているか。すべて学習して獲得するしかない。カナー型の子は知能なりに。
   知能が高ければ、そのシチュエーション、相手の口調、相手の顔色(本当の顔の色)
   つまり、真っ青だったり、真っ赤だったり。

   日常生活では、「人の話を聞くときは目を見る」とか色々仕込まれる。

   だから、自閉症の子は目を見ない、は、相手が気付くまで見続けないと言うだけだ。

   さて、カナー型の子は別として、何かと人の目を見なければいけないと強要され続けている
   私達は、常に人の目を見る。(統合失調症になると人の目が怖くなるらしい)

   この人の目を見ると言うのが実はくせモノで、トラブルの原因になる。

   女の子が人の目をじっと見る。日頃人の目を見なさいと言われているから尚更だ。
   じっと見る。相手が男の子なら「俺の事好きなのか」と勘違いする。
   じっと見る。相手が変質者なら「あの子ならてなづけられそうだ」と勘違いする。
   男の子が人の目をじっと見る。相手が女の子なら「○○君××さんの事好きなんだよ」と噂される。
   男の子が人の目をじっと見る。「テメー、誰にガン付けてんだよ」と因縁を付けられる。


   自閉症の子供を持つと「目を合わせてくれない」と言うのが親として先ず悩むらしいが、
   ちゃんと見てるのは間違い無い。ただ、目を移すのがあまりに早くてお母さんが気付かない
   だけだ。

   そして自閉症には、「不適切な視線」という特徴がある事も覚えて貰いたい。
   目を合わせないのが自閉症では無く、見続け過ぎるのも自閉症の大きな特徴なのである。


   じっと見ているのでは無い。相手がじっと見るからいつ目を離すのか見ているだけだ。

   本来「ヒト」と「ヒト」が見合えば、言葉に表れない言語(メタ言語)でなんらかの応答が
   あるのだろうが、
   私達は純粋に「見る」ひたすら見る。何か意味が飛び出して来るまで「見る」しか出来ないのだ。


遅い、遅すぎる!プリントが配られてからかれこれ三十分ではないか。
すると辺りにはまたもやあの不気味な静けさが・・・。
あっ、もしや試験は合図無しで始まっているのか?
ついにたまりかね、隣は櫻井さんで懲りたので、肩越しに後ろの席の子に、
「ねえ、始めていいの」、
「始めていいって・・・何を」試験中に話しかけられ困惑した声。
このやりとりを真っ正面で見ながらも、無言無表情の担任教師。
やはり試験は始まっていた。
きゃぁぁぁぁ、
声にならない叫びとともに私はプリントをっひっくり返し、
がくがくする手で鉛筆の芯をバキバキ折りながら、
何とか答えを書き込もうと無駄な努力をするのだった。
因果は巡る。それから10年の後。
二十一才の私はガラガラの都営バスで、この美術教師と向かい合わせになった。
見つめる、見つめ返す、見つめる、見つめ返す・・・・・・・
都営バスとベンチシートの向こうとこちらで、その距離数メートル。
これぞまさしくゴーゴンの呪い
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つづく

【自閉症テレビ9】目を見ないアスペルガー


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