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意図の共有 [見る]

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例えば、「絵カード」を作って子供にコマンドを知らせようとしても、その子が見ている所が違えば、全く違う解釈をしてしまいます。そして解釈が違うまま、それを疑問に思いながらも言われた事を
やり続けると言う事も起きるのです。

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だから、一生懸命教室で先生の話を聞いてマジメにやってても、
「はい!ココちゅうもくー」と突然言われると何がなんだか分からず






ドコ?ドコ?何の話?みんな何に頷いてるの?

焦れば焦る程、今何をやって何の話だったか、何に注目すればイイのか分からなくなって、
(この状態の時はパニクってるんでしょう)

結局、テストに出るであろう一番の押さえ所が一体何の話で、ナンの事だったのかサッパリ
分からないまま終わってしまうのです。






同じ様な事は日常茶飯事です。
遠足の工場見学で「はい。あそこを見て下さーい」と言われ、みんなそっちを向いて頷いてても、
広い工場、ドコの話なのかサッパリ分からないまま工場見学は終わります。






学校に帰ると工場見学の感想文が待っています。これから苦行が行われるのです。






こうして、「NOT自閉症の人」であれば、知能に係わらず、みんな意図するモノを共有しているのです。






ところが、自閉症児アスペルガー症候群は「NOT自閉症の人」と見ている所が違いますから、
瞬時に物事を共有出来ません。それを具体的に示すしているのがこの実験です。






自閉症児、自閉症者、アスペルガー症候群と生活を共にしていく上で、この意図の共有が最も重要
最も難しい作業なのです。






自閉症児を子育てする上で「意図の共有」が上手く出来る親は、それだけで親として
満点なんです。今からでも遅くはありません。意図の共有に心がけ、何の事を言いたがっているのか、
何をどうして貰いたいのか。常に相手に分かりやすく具体的に語りあうことが、共に生活の質を
向上させる第一歩になるでしょう。



【自閉症テレビ24】社会性豊かなASD


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