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特別支援教育と万能教師 [新規記事]

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教育に関する話は、我々しもじもの耳目に入って来ません。
それをイイ事にガセネタを垂れ流し、一方その受け皿に民間教室がいつの間にか出来上がり
なんだか上手い商売が成立します。
悪い事は何でも文科省か教師のせいにしておけば、丸く収まる様な雰囲気。






特別支援級への一般教師の担任義務化?支援級の現場では結構揺れてるんじゃ無いですか?
そこで現状を考えてみました。


ちょっと架空の10万人都市。横浜や都会の話ばかりじゃ田舎と釣り合わないですからね。
この話を基準に考えると、日本全国どの自治体にでも当てはめやすいと思います。






人口10万人 小中学生6千人 自閉症ASDは1万人に58人だから35人(カナー型含む)
(ギルバーグの疫学調査より算出)
佐賀県では支援級だらけで地方自治体が音を上げているらしいですが、

支援級が小中合わせ40クラス 男110人 女25人 合わせて135人
小中学に通うASDは22人 残りのカナー型の子は支援学校

ASDと言うのはイーロン・マスク、グレタ・トゥンベリさんから私の様なクソガキまで様々
その内支援級で無ければと言う子は恐らく十分の一。 支援級の自閉症ASDの子供2人






支援級へ通う135人のうちASD・アスペルガー・広汎性発達障害の子供が2人
ザックリ60人に1人がASD
支援級が40クラスあるとすれば、ASDが居るクラスは、僅か1クラスから2クラス






どうでしょう。皆さんの実態とおおよそ同じ感じを持たれますか?そこで次。
私が問題にするのは、教師に万能を求めすぎやしてませんかと言う話。






自閉症ASDはマインド・ブラインドネス。恐らく人生で一度も出会った事の無い特殊な人間
その人間を相手にしなければなりません。ですからそれ相応の特殊技能を必要とします。

一方残りの子供はマインドのある、心を持つ心豊かな子供達。
簡単には決めつけられませんが、私はこちらの子供の教育の方がより困難と考えています。
しかし、
一般の子供と同様マインド・心を持つ子供ですから、通常の教育の延長と考える事も出来ます。






特別支援教育と言うカテゴリーで括れば1つの話になってしまいますが、
嘗て情緒級と言われていた教育と、自閉症ASDの教育は別物です。
自閉症ASDはマインド・ブラインドネスですから。






ただでさえ負担増が叫ばれている現場の教師全員が、特別支援級の教師でさえ一生に一度
会うか遭わないかの自閉症ASD児教育に備え、マインド・ブラインドネスの知識を
勉強しそれに備えなければならないとは、教育資源の無駄遣いとしか私には思えません。






しかし、中には学生時代から自閉症児を知り触れ合い、教職課程を修了した教師もいる筈です。
そんな教師を、自閉症masterとします。小学校の入学前検診で自閉症且つ支援級への進学を予定
している子供がいる場合、自閉症masterが赴任。その子が中学卒業までフォローすれば、
9年で自閉症児の教育ノウハウが1例積み上がります。

今迄の行き当たりばったり。後は担当教師の根性任せでは、教師が疲弊するのは当たり前です。






自閉症master制度で、10万人都市で必要とする自閉症master教員は、上記算出の様に僅か2名。
補助要員を含め4名居れば何とかカバー出来るでしょう。






一方、残りの特別支援級の教師は今迄の、情緒支援級で積み上げたノウハウに特化した教師。
普通級から一時担任を任されたとしても、普通級のノウハウと共通項があるのではないでしょうか。






ネット上やマスコミの話は大袈裟な話ばかりですが、医学的な統計から導き出すと
こんな実態が浮き彫り出てきます。






教育もこう言う形でコスト管理をすると、教師も仕事の簡素化、時間の余裕に繋がると
私は考えます。

つづく

【自閉症テレビ23】支援級全員ASD?


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