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発達障害と感覚過敏 [発達障害のウソ]

ネット上では「発達障害で感覚過敏」が定番だ。
感覚過敏だと言うんだからそうなんだろう。でも私は違う





誰もが感覚過敏と言うけど、感覚過敏って何なんだろう
今まで読んだ自閉症の論文の中にはほとんど感覚過敏を取り上げた論文は無い。




強いて言えば、感覚の敏感性と言う事で項目を挙げたトニーアトウッドの論文ぐらいだ。

Scan0006.jpg

ただそれも、感覚の敏感性(sensory sensitivity)

「発達障害で感覚過敏です」と言う人の話を読むと、
全員が見事に感覚過敏(Hypersensitivity)を訴えている。




日本で、知ったかぶりがアトウッドの本を読めば、
感覚過敏感覚の敏感性も同じに見えて、同じだと勘違いしてしまうが、
原語で読むと、sensory sensitivityHypersensitivity
単語も表現も違うから、全く違う意味、違う意図を持って論理展開をしている事が分かる。





しかし、誰も原著にこだわったりしないからね。日本の本はこうなっている。
Scan0008.jpg
Scan0009.jpg

この項目については、自閉症の感覚の敏感性(sensory sensitivity)
について論じているのであって、
自閉症が感覚過敏(Hypersensitivity)だと論じている訳では無い。





感覚の敏感性(sensory sensitivity)とはどう言う事か。
例えば、犬の鼻は匂いに敏感(sensory sensitivity)だ。  分かるよね。





だからといって、いつもどんな匂いにも反応し続けはしない。もしいつも匂いに敏感だったら、
飼い主の足が臭かったら、部屋に入っただけで臭いで吐きまくっていなければならないし、
屁でもこいたら、犬はバク転して憤死してしまう。





匂いに敏感(sensory sensitivity)な犬でも、日常は普通に生活できるんだ。
これが感覚の敏感性(sensory sensitivity)





ところが、感覚過敏とは何か。これは人間に取って非常に重要な感覚。




例えば、本当に具合の悪い時、肌を触る風さえヒリヒリする様な感覚で、
さらに具合が悪くなる感じというのは分かるだろう?




この様に、日常に対して、何か身体の異常を感じた時に、
感覚過敏(Hypersensitivity)と言う形で人間は感じる事が出来るし表現する。
その異常な感じ方は、医者にとって患者の症状を知る重要な一つの手掛かりになる。




だから、感覚過敏(Hypersensitivity)は誰にでも起こりうる事なんだ。





ただ、ネット上の「発達障害」の人が訴える感覚過敏(Hypersensitivity)は、
不思議な事に、
統合失調症の人が訴える感覚過敏(Hypersensitivity)の症状そのものなんだ。





さらに驚く事に、先日ドコかの会社で「自閉症の見る世界をバーチャルで再現」という
製品が発表された。
これも、開発者が自閉症?当事者で開発に関与して完成したと言う事だったのだが、
その解説を見ると、驚いた事にあの「草間彌生」さんが、子供の頃から見ている世界
そのものを再現している。





少なくとも、私が見ている世界とは違うし、
マインドブラインドネス」である私たちが、
正常である人達の見え方を「想像」して作れるなら、
「他人の気持ち」も簡単に想像出来る事になる。





統合失調症の人が見る世界を再現した、と言うならすべてに矛盾がないんだけど、
まあビジネスとして成立するんだから仕方ないか。





でも、私が見えてる世界でも無いし、妻が見えてる世界でも無い。
だから、何か根本的な所で間違っている様な気がするし、
またそれで、子供達が壊される事になると、困っちゃうんだよね。



2023/09/10追記:感覚の敏感性を上手く教えてくれるのが、タヌト
彼の話は、まさしく敏感性。


つづく

【自閉症テレビ27】感覚過敏?アスペルガー2


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発達障害とコロナ [発達障害のウソ]

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私たちは、通院の問題や勤務地、転居に伴い幾つかの精神科を転院した。
病院では、それぞれの精神科の専門医に診てもらっていた。







中には壊れかけているんじゃ無いかと、こちらが心配する様な先生も居たが、
殆どが、非常に知性的な先生で、7人の精神科医に診て貰った事になる。








転院の時は必ず紹介状を書いて貰うから、診断も申し送りされるのだろう。
私たちを担当してくれた先生は全員「アスペルガー」または「アスペルガー障害」と
表現していた。









考えて見れば、熱っぽくて病院へ行った時に、たいていは「インフルエンザ」です。
って言われるだろ?それをわざわざ「感染症です」と言う先生は先ず居ない。









ところが、ネット上の発達障害の連中は、全員「発達障害」と診断を受けたと言うんだ。
不思議だよね。少なくとも私が知る先生は「発達障害」と診断をする先生は居なかった。









大体、「発達障害」と言う単独の障害は無いし、診断名も無いからね。
診断書を書いて貰うと、必ずICD10の分類コードと、それに伴う診断名が書かれる。

リス診断書.jpg

例えば、F90.1 多動性行為障害 とか、F80.3 てんかんを伴う後天性失語(症) とか、
F84.5 アスペルガー<Asperger>症候群 とかね。









業界用語じゃないけど、現場で医者の先生が常識的に使う言葉があるのは分かるでしょ?
インフルエンザはインフルエンザって言うよね。
それを大仰に「感染症です。ウイルス感染症で、ウイルスはインフルエンザウイルスでしょう
なんて言う医者は居ないんだ。







もし、「感染症です」と言われたら、相当難しい場面の説明として使われるだろう。







「発達障害」もそうだ
全く知識の無いお母さんに対して、
「自閉症です。これは生まれつきの障害で発達障害の一種で、育て方でなるモノではありません」

と、解説する時に使ったのなら分かるが、







精神科医が、「あなたは発達障害です」
「統合失調症では無いので薬を飲む必要無くなりました」と言ったなんて話は、
とても信じられない話だと言う事が分かるだろうか。







ネットニュースもすべて主語は「発達障害」、そしてその後にわざとらしく個別の障害を解説。








医療の世界とはかけ離れた、ネット上の「空想に近い世界」が繰り広げられている事が
分かるだろうか。

分かって貰えるだろうか。






分かって貰えるかな-。なんたって私はアスペルガー症候群の66才

どこまで説得力のある説明が出来たか、サッパリ分からないんだ。






障害者だからね。


つづく

【自閉症テレビ26】感覚過敏?でアスペルガー?


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発達障害と障害者手帳2級 [発達障害のウソ]

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ネット情報や、発達障害当事者会の当事者の話をよく読んで欲しい。

不思議な事に彼らは、発達障害でさらに精神障害者手帳2級を持っている。





以前、私の所に来た自称アスペルガーの男性も、アスペルガー症候群の診断を受けたと言うが、
アスペルガーの診断を受けた事自体が珍しい事なのに、精神障害者手帳2級を持つと言う。





当時、一部の噂ではアスペルガー単体では手帳が貰えないと言う話だったので、
みんな驚いて「どうやって取れたの?」と聞いたら、
裏技で取る方法があるんです」と言い切っていた。





あの頃は、私たちもまだまだ勉強不足、経験不足だったから分からなかったが、
あの時期、精神障害者手帳2級を取れていたんだから、彼が統合失調症である事は
今なら容易に分かる。






では、今、2019年現在「発達障害で精神障害者手帳2級」を取れると言う事はどう言う事か。
もう一度ICD10を見ると

F70-F79 知的障害<精神遅滞>  これは知能障害だから愛の手帳か、2級を貰えるのかな?

F80-F89 心理的発達の障害        このカテゴリーが医学的に言う発達障害
  F80 会話及び言語の特異的発達障害
  F81 学習能力の特異的発達障害
     F81.0 特異的読字障害
     F81.1 特異的書字障害
     F81.2 算数能力の特異的障害
  F82 運動機能の特異的発達障害
  F83 混合性特異的発達障害
  F84 広汎性発達障害
     F84.5 アスペルガー<Asperger>症候群
  F88 その他の心理的発達障害
  F89 詳細不明の心理的発達障害

F90-F98 小児<児童>期及び青年期に通常発症する行動及び情緒の障害  これはADHDの事


DMC5で言うと、全部発達障害というカテゴリーに入るが、医学的には F80-F89が発達障害






ちなみに私たち夫婦は、必死に手続きを何度もトライして貰えたのは精神障害者手帳3級
それでもアイデンティティーの証明だから涙が出る程有り難い






では、彼らがいとも簡単に持っている精神障害者手帳2級は、「発達障害」のどのカテゴリーだ?

実は知的障害で貰って、体面上悪いから「発達障害」と言ってしまいました、と言うのだろうか。

このリストを見て、彼らがどの診断を受けて2級の手帳を貰えるのか誰か分かりますか?






私にはさっぱり分からない。
先日拳銃強奪事件を起こした青年も精神障害者手帳2級を持っていたそうだ。

手帳を持っていたと言う事は、病院に行っていたのに、なぜ薬を止めてしまったんだ?

薬さえ飲んでいれば、こんな事件を起こさなかったのに。






私は精神障害者手帳を批判しているのでは無い。
それどころか、私たちのアイデンティティーを表すモノだし、自己の保全に最も役立つモノ。





その素晴らしい精神障害者手帳2級をせっかく受領出来たのに、手帳を持っている相手に対して、
「あなたは本当は発達障害です」とか、
「本当は発達障害だから薬は飲まないで治るんです」とか、
「薬を飲み続けると薬漬けになって廃人になっちゃいますよ」とか煽る人間を許せない。






彼らの目的は何か。






社会不安を作るために敢えて煽る愉快犯」としか思えない。嫌な奴らだ



【自閉症テレビ19】消せない怒り自閉症


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発達障害とコロナ [発達障害のウソ]

RIMG0009.JPG

2022年4月27日更新
私たちは、通院の問題や勤務地、転居に伴い幾つかの精神科を転院した。
病院では、それぞれの精神科の専門医に診てもらっていた。







中には壊れかけているんじゃ無いかと、こちらが心配する様な先生も居たが、
殆どが、非常に知性的な先生で、7人の精神科医に診て貰った事になる。








転院の時は必ず紹介状を書いて貰うから、診断も申し送りされるのだろう。
私たちを担当してくれた先生は全員「アスペルガー」または「アスペルガー障害」と
表現していた。









考えて見れば、熱っぽくて病院へ行った時に、たいていは「コロナ」です。
って言われるだろ?それをわざわざ「感染症です」と言う先生は先ず居ない。









ところが、ネット上の発達障害の連中は、全員「発達障害」と診断を受けたと言うんだ。
不思議だよね。少なくとも私が知る先生は「発達障害」と診断をする先生は居なかった。









大体、「発達障害」と言う単独の障害は無いし、診断名も無いからね。
診断書を書いて貰うと、必ずICD10の分類コードと、それに伴う診断名が書かれる。









例えば、F90.1 多動性行為障害 とか、F80.3 てんかんを伴う後天性失語(症) とか、
F84.5 アスペルガー<Asperger>症候群 とかね。









業界用語じゃないけど、現場で医者の先生が常識的に使う言葉があるのは分かるでしょ?
インフルエンザはインフルエンザって言うよね。
それを大仰に「感染症です。ウイルス感染症で、ウイルスはインフルエンザウイルスでしょう
なんて言う医者は居ないんだ。







もし、「感染症です」と言われたら、相当難しい場面の説明として使われるだろう。







「発達障害」もそうだ
全く知識の無いお母さんに対して、
「自閉症です。これは生まれつきの障害で発達障害の一種で、育て方でなるモノではありません」

と、解説する時に使ったのなら分かるが、







精神科医が、「あなたは発達障害です」
「統合失調症では無いので薬を飲む必要無くなりました」と言ったなんて話は、
とても信じられない話だと言う事が分かるだろうか。







ネットニュースもすべて主語は「発達障害」、そしてその後にわざとらしく個別の障害を解説。








医療の世界とはかけ離れた、ネット上の「空想に近い世界」が繰り広げられている事が
分かるだろうか。

分かって貰えるだろうか。






分かって貰えるかな-。なんたって私はアスペルガー症候群の65才

どこまで説得力のある説明が出来たか、サッパリ分からないんだ。






障害者だからね。



【自閉症テレビ13】


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それでもグレーはある!? [発達障害のウソ]

2022年4月26日更新

世界中でふたり(他にもいるかも知れませんが)、日本の杉山登志朗医師と辻井教授だけが、
自閉症グレーゾーンが存在すると主張しています。
フリス、ウイング、バロンコーエンの判定基準を準拠していると言いながらです。



マスコミ(NHK)やネットではしきりと主張していて、同じ主張はしょっちゅうネットで見掛けます。
しかし、残念ながらその根拠となる論文、データ等一切見つけられ無いのですが、
ヘタに「その根拠は」などと問おうモノなら、名誉毀損で訴えられるので誰も問いかけません。



数少ない情報の中から、その根拠らしきモノを見出すなら、この文章が見つかります。
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ウイングの本の250ページ。
ただこの文章は英国流の言い回しがあり、分かりにくい日本語なのでくせ者です。
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下記引用----------
     p250 正常との境

     自閉性障害として特徴づけられる特性の多くは、
     生活のあらゆる面で間題なく過ごしている人にも
     わずかながらみられることがあります。

     ほとんどの人はそのパーソナリティのなかに、
     自閉的行動となんらかの共通性をもつ側面が、一つないしそれ以上
     見られるものです。

     アスペルガーが指摘しているように、ある程度の自閉性は、
     芸術や科学の領域においては有利となります。
上記引用----------


1.自閉性が見られる人でも、問題無く生活している人がいる。
  かつての私がそうでしたが、残念ながら経済的成功に至らず、満足出来る生活環境を
  整えるまでには行きませんでした。
  しかし、私たちの仲間には、経済的成功者が存在し、生涯を全うできる人もいます。






下記引用----------
     自閉性障害をもつ能力の高い人と、
     正常だがちょと変わった人との間には、 明確な境界線は存在しません
     診断の問題の論議のなかで、
     どこに線を引くべきかということがしばしば討議されます。
     診断を下すことによって、だれかを傷つけたり、
     以前になかった問題を引き起こす危険性はないのでしょうか。
     この問いは、実践上のジレンマではなく理論上のジレンマです。
上記引用----------


2.現在自閉性障害の明確な境界線を設けていない。それは理論上のジレンマがあるからだ。
  理論上のジレンマとはどの様な事でしょう。

  自閉症か否かは既に「心の理論」等で定義されている。
  しかし、問題無く生活している人まで含め強制的に判定する事に繋がらないか。
  判定した事で、かつてのユダヤの様に排除の対象になったり、
  判定された事で、例えば社会制度上で逆差別の対象にならないか。
  これらの可能性を考えると、理論上のジレンマが生じる。  と言う事です。






下記引用----------
     臨床においては
     自閉性障害の診断をする最も重要な理由は、
     個々の問題が幼年期から成人期までの発達上の難問を引き起こすからですし、
     また親たちや自閉性障害をもつ人自身がしばしば助けを必要としているからです。

     そうした場合、診断を下すためには、
     その診断によってどのような助言が得られるかを検討するのが適切です。

     よく対処している人は、たとえ自閉的特徴をたくさんもっていたとしても、
     診断を受けに行くよう紹介されたり、自分からすすんで診断を受けたりはしません。

     彼らにそうすべきだと助言することは、不当な干渉です。

     自分が自閉性障害をもつことに気づいており、
     そして相互に連絡を取りあっている非常に能力の高い人のグループは、
     いろいろな刊行物のなかで、自分たちの考え方やその世界の経験のしかたは、
     自分たちにとって正当なものであること、そしてたとえ治療が可能だとしても、
     自分たちはそれを望んでいないことを強く主張しています。

     しかし自閉性障害だと気づいている人がすべて、
     必ずしもこのように感じているわけではなく、
     たとえ表面的にうまく対処していても助けを求めています。
     ひとりひとりの感じ方や願望は、尊重すべきです。
上記引用----------


3.ひとりひとりの感じ方や願望は、尊重すべきである。







「正常との境」 ウイングの言わんとする結論はこうです。

1.自閉性が見られる人でも、問題無く生活している人がいる。

2.現在自閉性障害の明確な境界線を設けていない。
  それは理論上のジレンマがあるからだ。

3.ひとりひとりの感じ方や願望は、尊重すべきである。






走り読みをすれば何となく変な人と自閉症の間がずっと続いている様に感じるかも知れませんが、
よく読み込むと、自閉症のグレーゾーンが存在するなどとは一切書いていない事が
分かると思います。



ではもう一度先ほどの部分をよく読んで見て下さい。
クリックすれば大きくなります。
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理解しにくい方はハッペの論文も参照の事
Scan0054.jpgIMGP6237.JPG



【自閉症テレビ11】ホントの診断法アスペルガー


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