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療育 の謎 [療育のウソ]

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療育、私はこの言葉が大嫌いですので、ここでは障害児教育とします。






2000年突然療育商売が始まりました。






昭和43年のテレビ放送から進歩したとは、全く聞かなかったが急に自閉症の対処法が完成したのか?」
誰も私の問いには答えません。






その療育の根拠は、ニキリンコの真偽と共に全く謎だ。






しばらくして、村上由美「母の療育」のお陰で自閉症が治ったと言い、民間資格の講師になり、
NHK教育テレビにも登場した。






なる程。「奇跡の療育」によって自閉症が治りましたか。それはそれは。じゃあ、話を聞くべきは、 母親で、村上由美本人じゃないでしょう。






療育と呼ばれるオリジナルの工夫が見事に実を結び、娘の自閉症が治ったんだから。それこそ医学界に
大きくその一部始終を知らせる事が第一だし、ひょっとして、ノーベル賞も夢じゃ無いかもしれない。






ところが、講師は村上由美母親じゃ無いんだな。不思議だなー。
愛情ある母親として愛情とは別の、本人には内緒の配慮、気配り、みちびく手順
あっただろう。






そういう、ツボは本人には分からない、陰の苦労で、ソコが最も重要な部分だ。
やった人しか分からないから、実績のある人の話を聞いて参考にするんだろうに。 不思議だなー。






せめてNHKが母親に取材に行けばイイのに、何故か行かないんだよな-。
行ったらマズい事になるかも知れないから、怖くて行けないのかなー。






村上由美だけじゃ無い。NHK教育テレビでは療育、障害児教育の専門家として何度も取り上げたのが
腹巻智子先生






その力は留まる所を知らず、NHKのトップランナーにも取り上げられた。






腹巻先生はずいぶんキャリアがあって、昔から障害児教育に取り組んでいるそうだ。
だったら、今の華々しい講演会などの部分を放映するのでは無く、

腹巻先生に救われた、現在は自閉症の大人になった元自閉症児を取材して、
その、腹巻先生から与えられた何か忘れられないきっかけと、それによって、今どれほど
素晴らしい生活を送っているかを放映してくれればいいだろう。






腹巻先生程のキャリアがあれば、自閉症児の200人や300人、或いは1000人以上係わっているハズ






これだけ長くやっていれば、50過ぎの元自閉症児と80過ぎの母親が涙ながらに証言してくれるだろう。






そうじゃなけりゃ、2002年だったか、全校生徒を講堂に集めカミングアウトさせた
アスペルガー症候群の男の子が居ただろう?
あの子に、あれから人生がどんなに良くなったかを証言して貰えばイイ。






当事者である私からみれば、あれ程残酷な事は無いし、あの子は相当苦労して、
相応しい大学へも行けなかったんじゃ無いかと勝手に解釈している






療育に係わる人達、NHK、NHK教育テレビも含め
治った当事者村上由美自称アスペルガーのニキリンコ、自称高機能自閉症の泉流星
障害児教育のトップランナー腹巻智子等、療育の発信側ばかりを持ち上げ宣伝するが、






その実績を作った村上由美の母親
ニキリンコ、泉流星が育つ環境、子供時代を知る人の証言
トップランナー腹巻智子がきっかけで大きく生活態度が改善した自閉症当事者
という、一番はじめに取材すべき対象絶対取材しない所が本当に不思議だ。





さらに、療育で壊れ、自殺未遂まで追い詰められたカナー型の子供
辻井正次と言う専門家などによるスラップ訴訟で生活を破壊されたアスペルガー症候群の大人






と言う格好のサンプル絶対取材しない。まあ、この部分については当たり前か。



【自閉症テレビ19】消えない怒り


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療育 のヒエラルキー(ピラミッド) [療育のウソ]

51zm6q79ceL.jpgAmazonより転載

療育問題を提起すると、壮絶なブーイングが起こります。






一度ブーイングになると全くその内容は関係無く非難の嵐になります。非難する前に、
まず一度最後まで読んで下さい。






療育、私はこの言葉が大嫌いですので、ここでは障害児教育とします。






障害児と係わる中で、最も大変なのがであり現場で直接子供にふれ合う教育者です。






現場で、ひとりとして同じ状態の子供が居ない中で、暗中模索で対応しなくてはなりません。






2000年突然発達障害商売が始まり、療育商売が出来上がりました。新たな価値、創価です。

作り出された発達障害児、さらに発達障害グレーゾーン大量発生しましたから、それに対応する
人員が必要です。カウンセラーを作りましょう。カウンセラーが必要だと宣伝します。
カウンセラーを作るために、学校を作りましょう。学校では民間資格を与えましょう。






障害児の事を真剣に心配している人、何かが琴線に触れた人達が、こぞって資格を取ろうと
学費を払い、学校に通い、決められたカリキュラムを学んで資格を得ます。






さて、この療育ピラミッドの一番頂点には誰が居るでしょう。






学校でしょうか。女性の起業がもてはやされた時起業する女性はすべて、企業経営の経験もないのに、
起業講座を開くという、講座のねずみ算の時期と酷似してます。






学校では村上由美さんの様に母親の療育で自閉症が治った人を講師に迎えるのが最適です。
治ったんですから。そして、人気講座を持つ学校運営は利益が出ればなお素晴らしい事でしょう。






お金を払って資格を得た人はどうでしょう。仕事を学校から紹介されて就職できたら上出来ですね。
仕事に就けなかったら?まあ資格が手に入ったから良かったかな?






資格を得て開業した人は?繁盛すれば凄い事ですが、現実に該当する子供が少なければ、
維持するのも難しい筈です。






冷静に考えて見て下さい。この中で、一番得をするのは誰だと思いますか?
アナタならどの立場になりたいですか?






さらに、一番の問題はこの療育のヒエラルキーピラミッドに参加している人達は、
ほとんどが良心に従って、良かれと思って行動している事なのです。






その善意好意良かれと思ってやっている事の中に大きな過ちが潜んでいる時に、
それを、うまく、分かるように伝えられない事が一番の問題なのです。





その善意が、子供をこわす事に繋がることから目をそらせてしまうのです。



【自閉症テレビ17】アスペルガー薬と療育


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栗原類 療育の成果 [療育のウソ]

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2023年3月22日水 更新

webマガジン mi-mollet  上で 山本奈緒子記者が一生懸命、
発達障害は10才までの早期療育が勝負だ!と訴えている。






大体、発達障害と言われても、発達障害自体は概念で単独の障害名では無い。じゃあ、何なんだ?と言う話は、
ちょっと置いておいて。






この人の一押しが杉山登志朗先生。






杉山先生は私の事を「文章を見ただけで偽アスペ」と診断してくれた。






しかし、その名診断が載ったwebマガジン。始めその記事だけアクセス出来なくなったが、その後
そのwebマガジンごと消えてしまった。廃刊が無い事で有効だとされたWebマガジンがである。
ちなみに記事は「自立をめざして!Gakken特別支援教育Webマガジン12月号」






激しく療育が宣伝され始めたのが2000年。それからもう19年。当時6才ならもう25才。






ところが、療育に出会って本当に良かったと感謝する親に出会った事が無い。
療育は素晴らしいという親の話を読むとみんなまだ子供だ。






栗原類をことさら宣伝に使うが、栗原類は幸運にも日本の療育の垢には染まらず
米国で母親の愛情にはぐくまれて、今がある。
2024年3月12日追記:根拠実績があると思えない療育が激しく宣伝されてから20年。自閉症協会会長の市川先生が強度行動障害を問題化し動き始めた。私は療育商売の結果強度行動障害が増えたと妄想している。





とてもこのmi-molletの、山本記者の話に説得力があるとは思えない。

2023年3月22日水:栗原類はずっと発達障害との表記だけ。ところがADDの診断を受けたとの事。
         ADDと言う事は、日本風ICD10で言うとアスペルガー症候群。
         DSM5で言うとASDと言う表記に変更。
         今迄散々発達障害の広告塔に使ってたけど、実は自閉症アスペルガーだったんだ。
         何とも恣意的。ソコに医学は無い。


【自閉症テレビ8】天使の歌声スーザン・ボイル


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療育 への誤解 [療育のウソ]

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2022年9月7日更新

療育の話をすると膨大なブーイングが寄せられる。不思議でしょうが無いんだけど。






私が警告を発しているのは、明確な自閉症児、或いはアスペルガー症候群の子供に対してそこらの療育
を施さない方がよいですよ、と実例を挙げて言っているのだ。






自閉症に含まれない、一般的な発達障害。DSM5で言う、ADHDであったり、知能障害であったり、
チック症であったり運動機能障害であったり、その他の障害の人は療育でも何でも試してみればイイ。
感覚統合であったり、運動療法であったり、イルカ療法であっても構わない。どんどんやればイイ。






発達障害とされる中でも自閉症は少数だ。その少数の子供を持つ親御さんは注意しなければいけない。
何故か。






例えば、普通の知恵遅れの子供は、療育という名前の「訓練」を毎日毎日受けていても、
忘れてしまう。忘れない為には、同じ事の繰り返しと訓練が役に立つ






ところが、厄介なのが自閉症児。基本的な所でコミュニケーションが取れないが、見た目行動は
知能障害知恵遅れの子供と同じ。ところが、コミュニケーションが取れないだけで、記憶力が強く
異常であるのが自閉症児。






言われた事は、一回で覚える。ただ、言われた通りやれないだけ。それを何度も何度も、
療育と言う名の「訓練」を強要され続けると、いつの日か、突然壊れるんだよね。






それは、カナー型の息子が自殺未遂まで追い込まれ壊れたさまを、実録で残してくれた証拠がある。






カナー型でも壊れる。アスペルガーはどうやって壊れるか。酒鬼薔薇聖斗が壊れた小島一朗君が壊れた
私は酒鬼薔薇聖斗ほど壊れなかったが同じ様に壊れた。私の妻も私程ヒドくないが妻も壊れた






療育関係者が、子供を壊して責任取ってくれるか?守るのは親だけだ。逆に壊す事も出来るけどね。
これだけ壊れた実例があれば十分じゃ無いか。まだ足りないって言うのか。自閉症児は少ないんだから
ほっといてくれ。






自閉症児を持つ親がどうしても療育を施したいと言うなら、実績のある、35才以上の過去の卒業生の
様子を確認して、その親御さんの話を聞いてから預ける方が安全だ。






ただ創価学会の会員の人は、現世利益で療育でキッと良くなる。どんどん療育に励めばみんな潤って
それはそれで素晴らしい事だ。教えに従うといい。幸せな未来が待っている。



【自閉症テレビ33】なんと!私も言われてできてなーい!


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療育 の嘘 [療育のウソ]

療育の嘘と言っても、現実の世界では自閉症の子供を、安全にその親子の事を常に考え見守り
世話をしてくれる施設と、施設の担当者もいる。






彼らは、若く教育レベルも高く非常に熱心に子供の面倒を見て、そして自閉症について勉強している
真面目な職員がほとんどだ。






ただ、彼らも事情があるのだろう。その仕事を長く続ける事はなかなか難しい様で、だからなのか
自閉症に係わって30年とか言う職員に出会った事が無い。






若い意欲に溢れた高い教育を受けた職員が新たに入り、また一から自閉症の勉強実践を始める。






そういう現実がある一方、ネット上の「療育」の世界は華々しい成果ばかり。彼らに失敗は無い






もう一つ。「障害は個性」こういう言い方もある。特徴的なのが、「障害は個性」と言い、
一方で「早期療育が効果的」と言う事だ。






障害は個性→ だからそのまま前を向いて生きよう・・では無いらしい。
障害は個性→ 発達障害は発達の障害です → 早期療育で克服出来ます → 正常な子と同じ






障害は個性と言いながら、早く療育して正常な子に追いつき追い越せと言うのが彼らの論理構成。






私が問題にするのはそこだ。その矛盾を無意識に感じ、ずっと胡散臭く感じていたが、
その論理を分解すると矛盾が露わになる。






障害は個性と言いながら、早く療育にお金を掛けて正常な子に負けるな。
では、「療育」というのはそんなに効果があるのか?






自閉症の子供に限って考えると、その障害の状態を考えても「療育」と呼ばれるモノがそんなに効果的とは思えない






実はローナ・ウイングも注意を促している
つまり、「心理学的アプローチ」が無力である事。






分かり易く言うと、自閉症には普通の子供達と同じ様に心理的なやりとりで教育は出来ませんよ
と言う事なんだ。






ダウン症の子でも、知恵遅れの子でもみんなココロを持っているから、心理学的アプローチで療育を
受けている。






例えば、「これが出来たらおやつをあげますよ」とか「お父さんと仲良くしなきゃイルカさんに
会えないよ」とか言う様な心理的な駆け引きの事だ。そして、それらの子はみんな心理学的アプローチ
を喜び、楽しみとしている。






だからこそ教育効果が上がるんだ。 自閉症児とは取り引き出来ないんだ。






「発達障害は早期療育」こう謳っている時点で、自閉症その他の障害の子供の違い
分かっていない






そんな所で療育を受け、もし悪影響を受けたら?






現実にその例がある。



リペンタントママの所のカナー君。お母さんも施設も熱心に療育を施した。効果抜群で、
カナー君はお母さんの指示通り動く様になり、その様子は書籍で紹介までされた

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学研の『ティーチビジュアル
図鑑 自閉症児のための絵で見る構造化』 44~46ページに掲載されたカナー君






しかし、彼は突然壊れた。自殺未遂を図り、特別支援校まで行けなくなり、退学をした。






そんな例は一人で十分。これ以上増えて欲しくない。「早期療育」を宣伝している連中はそんな事も
知らずにやってるんだ。 それが現実なんだ。



【自閉症テレビ3】早期発見自閉症


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解説 えんま大王 [2002年自閉症カンファレンス講演会]

解説学校の怪談
この話は、カンファレンスで美代子が口演会で話した事です。
ブログでも公開したのですが、再三のブログ強制削除のどさくさで、テキストデータも紛失して
いましたが、今回手入力で復活させました。

なぜこの文章を葬りさろうとしたのか今以て謎ですが、改めて読んで見ると、
私達のレベルの自閉症つまりアスペルガー症候群の特徴がギッシリ、濃密に詰まっているので
さらに分かり易く解説する事にします。

本当に極少数のアスペルガー症候群の子供に接し、何か不思議な感覚を確かめたくてこのサイトに
辿り着いたさらに少数の教育者に向けて書きます。




解説 えんま大王

春なお浅い中一の一学期、英語の時間だった。
授業中、ふいに一年二組の教室に不気味な静けさが漂い、
見渡せば、私以外のクラス全員が背中を丸め、一心に何かに取り組んでいる。


注記:緊張による五感の喪失 聞こえていない
   一次反抗期をやり過ごし、小5以降の「ある程度結果を見越した節度ある行動」を理解出来ずとも
   なんとか誤魔化した小学時代。

   中学進学はさらに大きく環境が変化し体も変化する時期。

   本人にとって異常な緊張が続き、時にその緊張が過ぎて指示が耳に入らない。

   私の場合は、真剣で勉強が好きなのに入学一週間で授業中に居眠りしてしまった。
   以降、毎日の様に居眠りを繰り返し、「中一で居眠りする奴は始まって以来」と言われた。





当時の区立中学は、小学校ですごく出来た子も、普通に出来た子も、普通に出来なかった子も、
まったく出来なかった子も、悪ガキも真面目な子も、一緒くただ。

「えっ?」櫻井さんが迷惑そうに顔を上げる。
「ねえ、何してるの」私は小さな声で繰り返す。


注記:コマンド再取り込みの必要性
   ネット情報の発達障害は「※※だから発達障害」とすこぶる簡単だが
   現実の自閉症は違う。

   妻は一つの情報に一つの事柄の関連を見つけ、さらに次の関連を見つけ出す。
   常に一つの事を深く掘り進めるのだが、間違いを知ったときにはふりだしに戻る。
   便利な事もあるが、不便な事の方が多い。

   一方私は全ての関連情報を同列に集めその中から選び出すという事しか出来ない。
   便利な事もあるが、不便な事の方が多い。

   情報というビー玉を一個ずつ並べ続けるのが妻の手法であり、
   ひたすらビー玉を集め続けるのが私の手法である。

   全く違う事をやっているが、結局大量のビー玉を集めていると言う結果だけは同じになる。
   大量のビー玉を持っていると概念付けるとこれが「アスペルガー症候群」と概念化出来る。
   しかし、その表出、あらわれ方が全く違う。この違いは専門書にはあるがネット情報には無い。

   私もこの様な場面は日常だったが、すぐに周りの様子や鉛筆の先を盗み見て判断し同調する。

   妻の場合は、「指示を守る」というコマンドが生きているから、その具体的指示をもう一度 
   確認しなければ行動に移せない。それが、誰かに聞いて確認するという行動を導き出す。

   「アスペルガーにはこういうアドバイス」と言う話はたった二人私達夫婦の例を見ても
   あらわれ方が逆方向、全く違うのでほとんど役に立たない事が分かる。





櫻井さんはセーラー服の袖でノートを囲い込みつつ
だから何してるって何?」と声が大きくなったその瞬間、
「そこの二人!廊下に立つ!」
数分後、男性教師が様子を見に廊下に出て来た。
手には黒いえんま帳。
「私は話しかけられただけです」私の方を見遣り、自分にはまったく非がない事を主張する櫻井さん。
櫻井さんの鋭い口調に教師は一瞬うろたえたものの、
「授業中は話しかけられても答えない!櫻井は入ってよし!」と威厳を保ち、
えんま帳は開かなかった。
私はしばし無言でにらまれた後、
「口は災いの元」と言われ、えんま帳に何かしっかり付けられる。
未だにあのときみんなが何をしていたのかわからずじまいである。


注記:集団ルールの確認
   未だにあのときみんなが何をしていたのかわからずじまい、と言うのは話のオチではなく、
   本当に解ってない話であり、口演した43才時点でも無く、現在の62才の時点でも判っていない

   実は私も中3の時「お前は転校生だから内申点0だからな」と言われていたが、これも61才に
   なった今でも未だにわからない話なのだ。

   これは私の憶測だが、集団に属している以上得ていなければならないルールは無数にある。
   上記のエピソードもその一つに過ぎないのだが、全く重要だと感じない考えない私達には
   不必要な情報であるので、その危機をやり過ごしてしまえば、もう関係の無い事になる。
   この特徴を、現在は「注意欠陥」と片付けられてしまうのだが、注意欠陥で情報を逃す事と、
   元々なんの価値も重要性も必要性も感じず、失った情報を得ようともしない事とは、
   根本的に違う。


   この様に年齢を重ね経験を重ねても分かる術をもたない、持てないのが私達自閉症なのである。

   これをして、生まれつきの障害。目で見て分からない障害と言われる所以なのだ。



えんま大王
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つづく

【自閉症テレビ6】ミニカー並べる自閉症


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解説 えんま大王2 [2002年自閉症カンファレンス講演会]

解説学校の怪談
この話は、カンファレンスで美代子が口演会で話した事です。
ブログでも公開したのですが、再三のブログ強制削除のどさくさで、テキストデータも紛失して
いましたが、今回手入力で復活させました。
なぜこの文章を葬りさろうとしたのか今以て謎ですが、改めて読んで見ると、
私達のレベルの自閉症つまりアスペルガー症候群の特徴がギッシリ、濃密に詰まっているので
さらに分かり易く解説する事にします。
本当に極少数のアスペルガー症候群の子供に接し、何か不思議な感覚を確かめたくてこのサイトに
辿り着いたさらに少数の教育者に向けて書きます。




解説 えんま大王 (解説えんま大王1から読んでね)

春なお浅い中一の一学期、英語の時間だった。
授業中、ふいに一年二組の教室に不気味な静けさが漂い、
見渡せば、私以外のクラス全員が背中を丸め、一心に何かに取り組んでいる。
注記:緊張による五感の喪失 聞こえていない
   一次反抗期をやり過ごし、小5以降の「ある程度結果を見越した節度ある行動」を理解出来ずとも
   なんとか誤魔化した小学時代。

注記の注記:
  一次反抗期前の低学年の時には、おとなしく従順であれば全く問題になる事が無く、
  時に子供同士のけんかがあっても、おもいつく限りの罵り合いをするだけで終わる。


  一次反抗期を迎えると言う事は、自我が育ち社会性が飛躍的に伸びる事で、グループ化も始まり
  特に女子生徒同士での駆け引きが始まると言う。


  自我が無い(自我を持つ事が出来ない)マインドブラインドネス、知能の高い自閉症の場合、
  まずこの時点で周囲と差が付くのだが、知能が高くさらに成績が良ければ、その事だけで
  許されなんとか生き残る事が出来る。



  小学5年生になると、さらに自我が成長し自己の行動について意識出来る様になる。
  私が5年生の道徳の時間、ある教育番組を見せられた。


  それは、家の事情で新聞配達をしている子A君が居る。
  ある日A君が学校で新聞配達をしている事を大変褒められた。
  それをうらやんだ友達B君が自分も新聞配達をやると張り切って始めた。
  しかし思いつきで始めただけで、途中で嫌になるし、適当に配達したら新聞が水に濡れ、
  大目玉をくった挙げ句B君はクビになった。

  さて、みなさんはこれを見てどう思いますか。B君の事をどう思いますか。

  と言う課題。もちろん子供たちは
  「仕事を途中でほおり投げると迷惑がかかるのでいけないと思います」等当たり前の事を答え、
  私も同様だ。



  しかし、私の間抜けな所はその後にある。勢い勇んで家に帰った私は母にこう告げた。
  「おかあさん!わがはい新聞配達やる!」
  「新聞配達?どーして」
  「家のためにお金を稼ぐよ!」
  「お金稼ぐって言ったって、トールおこずかい貰ってるじゃ無い」
  「じゃあお小遣いはそれで稼ぐよ」
  「大変だよ。朝4時には起きなきゃダメなんだよ。朝起きれる?」
  「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そーか」



  先生が道徳の時間を使って番組を見せ、それをテーマにみんなで議論しながら考えさせたのに、
  勉強は出来ても全く分かっていない私



  実はこのエピソードもそのまんま。ビデオ画像の様に記憶していただけで理解してた訳じゃ無い。
  自分が当時驚くほど理解していなかった事を理解出来たのは、45過ぎ50才ごろ盛んに妻と
  討論を交わしていたさなかに気付いた事なのだ。


  もし、妻が居なくて文献だけで自閉症を理解しようとしていても、自分の事であるが故に
  未だに理解していなかったかもしれない。
  それほどマインドブラインドネスと言う事は凄い?酷い障害なのである。





   中学進学はさらに大きく環境が変化し体も変化する時期。
   本人にとって異常な緊張が続き、時にその緊張が過ぎて指示が耳に入らない。
   私の場合は、真剣で勉強が好きなのに入学一週間で授業中に居眠りしてしまった。
   以降、毎日の様に居眠りを繰り返し、「中一で居眠りする奴は始まって以来」と言われた。


当時の区立中学は、小学校ですごく出来た子も、
普通に出来た子も、普通に出来なかった子も、
まったく出来なかった子も、悪ガキも真面目な子も、一緒くただ。
「えっ?」櫻井さんが迷惑そうに顔を上げる。
「ねえ、何してるの」私は小さな声で繰り返す。
注記:コマンド再取り込みの必要性
   ネット情報の発達障害は「※※だから発達障害」とすこぶる簡単だが
   現実の自閉症は違う。
   妻は一つの情報に一つの事柄の関連を見つけ、さらに次の関連を見つけ出す。
   常に一つの事を深く掘り進めるのだが、間違いを知ったときにはふりだしに戻る。
   便利な事もあるが、不便な事の方が多い。
   一方私は全ての関連情報を同列に集めその中から選び出すという事しか出来ない。
   便利な事もあるが、不便な事の方が多い。
   情報というビー玉を一個ずつ並べ続けるのが妻の手法であり、
   ひたすらビー玉を集め続けるのが私の手法である。
   全く違う事をやっているが、結局大量のビー玉を集めていると言う結果だけは同じになる。
   大量のビー玉を持っていると概念付けるとこれが「アスペルガー症候群」と概念化出来る。
   しかし、その表出、あらわれ方が全く違う。この違いは専門書にはあるがネット情報には無い。
   私もこの様な場面は日常だったが、すぐに周りの様子や鉛筆の先を盗み見て判断し同調する。
   妻の場合は、「指示を守る」というコマンドが生きているから、その具体的指示をもう一度 
   確認しなければ行動に移せない。それが、誰かに聞いて確認するという行動を導き出す。
   「アスペルガーにはこういうアドバイス」と言う話はたった二人私達夫婦の例を見ても
   あらわれ方が逆方向、全く違うのでほとんど役に立たない事が分かる。

櫻井さんはセーラー服の袖でノートを囲い込みつつ
だから何してるって何?」と声が大きくなったその瞬間、
「そこの二人!廊下に立つ!」
数分後、男性教師が様子を見に廊下に出て来た。
手には黒いえんま帳。
「私は話しかけられただけです」私の方を見遣り、自分にはまったく非がない事を主張する櫻井さん。
櫻井さんの鋭い口調に教師は一瞬うろたえたものの、
「授業中は話しかけられても答えない!櫻井は入ってよし!」と威厳を保ち、
えんま帳は開かなかった。
私はしばし無言でにらまれた後、
「口は災いの元」と言われ、えんま帳に何かしっかり付けられる。
未だにあのときみんなが何をしていたのかわからずじまいである。
注記:集団ルールの確認
   未だにあのときみんなが何をしていたのかわからずじまい、と言うのは話のオチではなく、
   本当に解ってない話であり、口演した43才時点でも無く、現在の62才の時点でも判っていない
   実は私も中3の時「お前は転校生だから内申点0だからな」と言われていたが、これも61才に
   なった今でも未だにわからない話なのだ。
   これは私の憶測だが、集団に属している以上得ていなければならないルールは無数にある。
   上記のエピソードもその一つに過ぎないのだが、全く重要だと感じない考えない私達には
   不必要な情報であるので、その危機をやり過ごしてしまえば、もう関係の無い事になる。
   この特徴を、現在は「注意欠陥」と片付けられてしまうのだが、注意欠陥で情報を逃す事と、
   元々なんの価値も重要性も必要性も感じず、失った情報を得ようともしない事とは、
   根本的に違う。
   この様に年齢を重ね経験を重ねても分かる術をもたない、持てないのが私達自閉症なのである。
   これをして、生まれつきの障害。目で見て分からない障害と言われる所以なのだ。
えんま大王
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つづく

【自閉症テレビ24】社会性豊かなASD


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